研究課題/領域番号 |
04834010
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
由井 常彦 明治大学, 経営学部, 教授 (10061847)
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研究分担者 |
橘川 武郎 青山学院大学, 経営学部, 助教授 (20161507)
東条 由起彦 明治大学, 経営学部, 教授 (20172124)
安部 悦生 明治大学, 経営学部, 教授 (50130795)
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キーワード | 企業システム / 大企業 / 業界団体 / 企業集団 |
研究概要 |
研究者4名は、研究計画にもとづき、まず分析のためのデーターの作成を実施した。日本、アメリカ、イギリスについて、戦前の1910年、1920年、1935年、そして戦後について1960年、1980年にかける大会社のリストを作成し、これを業界団体、企業団体、政策特性によって分類する作業である。日本については、主として全国会社役員録を資料とし、1910(明治44)年、1920(大正9)年については、主要企業をコンピューターの活用によって、ほぼ完全な大企業リストを作成することができた。1935(昭和10)年は予算の制約から、将来にもちこしたが、ここに完成した戦前の二つのリストは、はじめての網羅的かつ精度の高いもので、国際的にも今後利用されうるものである。 アメリカ、イギリスについては、ハーバート大学(チャーンドラー教授)、ロンドン大学(ハナ教授)の協力をえて、同じ時期についてのデーターを入手することができた。そしてこれらの基礎データーにもとづいて、平成5年に検討と分析を重ねた。戦後については、完成度の高い包括的なデータの作成は、どの国についても非常に困難であるので、産業別の事例研究を行うこととし、石油化学工業、繊維工業、鉄鋼業などについて、それぞれ研究者の調査にもとづいてシステム的関係の比較研究を試みた。 以上の調査研究の成果は、由井常彦「大企業体制の形成」(岩波書店、日本経営史講座III、平成7年)、橘川武郎「日本の企業システム-石油化学工業について-」(英文、Business History;Vol.35、1995、に投稿中)などに発表の予定である。
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