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1994 年度 実績報告書

骨粗鬆症患者と健常者由来骨芽細胞におけるOSF-1遺伝子発現の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04836021
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

橋本 保  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (00237942)

研究分担者 辻村 敦  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50236890)
大熊 誠太郎  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30152086)
平澤 泰介  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (40079851)
キーワード遺伝子発現 / Xenopos laevis / development
研究概要

OSF-1は、成体では骨芽細胞および脳組織において発現し、骨芽細胞の分化増殖促進、神経突起伸張などの活性を持っているが、発生後期においても顕著な発現が見られることがマウス、ラットを用いた実験によって報告されている。発生期におけるOSF-1の機能および発現調節を調べるために、発生過程の研究が進んいるアフリカツメガエル(Xenopus laevis)のosf-1ホモログのcDNAのクローニングを行った。ほ乳類のosf-1cDNAて保存されている領域にPCRプライマーを設定し、ツメガエル脳のcDNAより、osf-1ホモログの部分配列を得、これをプローブとして、ほぼ全長(約3kb)を含む、ツメガエルosf-1ホモログのcDNAクローン(x-osf-1)を複数個単離した。。これらのクローンは、塩基配列の違いから、α、βの2つのタイプに分類され部分的にアミノ酸配列にも違いが見られたがヒトOSF-1とアミノ酸レベルで約85%のホモロジーを持ち、OSF-1がほ乳類だけでなく両性類においても高度に保存されていることが示され、生体にとって重要な機能を担っていることが示唆された。x-osf-1の発現は、胚発生前、中期にはほとんど見られず、尾芽胚期において発現が増加することがわかった。さらにその発現部位をin-situ hybridizationにより調べたところ、神経領域、特に後脳付近のみに強い発現が見られ、神経系の形成においてより細分化された神経組織の分化発生の制御を行っている因子であると考えられる。同時に、osf-1と遺伝子ファミリーを形成するミッドカイン(MK)のホモログのcDNAクローン(x-mk-α、x-mk-β)も得られたが、その発現は、未受精卵においても、すでにαタイプのみの発現が見られ、神経胚期頃から急激に両タイプの発現が増加し、尾芽胚期には減少した。x-mkの発現は、神経領域のみに限定されず、おそらく発生段階においては、組織分化よりは胚発生の基本的な部分を制御している因子であると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Hashimoto Gotoh 他: "An Oligodeoxyribonucleotide-directed doal amber method for Site directed mutagenesis" Gene. 152. 271-275 (1994)

  • [文献書誌] M.Okazaki 他: "Molecular cloning and characterization of OB-Cadherin,a new menber of cadherin family expressed in osteoblasts." J.Biol.Chem.269. 12092-12098 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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