研究課題
電子ビームのエネルギーが50GeV以上になった場合、Far-field(wave zone)approximationのため測定光学系が巨大になる問題がある。この問題を解決するためにDisphase Targetと呼ぶ新しい標的方式を導入して、その有効性を計算と実験により確認している。2005年度は実験と理論的な考察により研究を進めた。本研究開発では電子ビームが標的スリットを通過するだけで、測定干渉パターンから電子ビームサイズおよび電子ビーム軌道変動を1ミクロン以下の高精度で得ることが目的である。高感度測定に必要なCCD検出器等を購入したので、検出器の感度を上げて、一回の電子ビーム通過で電子ビームサイズが得られるように装置を改良した。2005年度中に瞬時非破壊測定を成功させる予定であったが、Background等の除去とデータ解析の改良が必要であることが判明した。多くの実験データを取り終えたので、解析後実験結果に関する論文投稿を行う予定である。Disphase Target実験に関する研究では、理論上の取り扱いに誤りがあり現在新しいモデルを提案するために考察を開始した。実験データは計算と良い一致を示しているが、そこから電子ビームサイズを導く方法論に問題がある。
すべて 2005 その他
すべて 雑誌論文 (5件)
Nuclear Instruments and Methods in Physics Research B 227
ページ: 158-169
ページ: 198-208
ページ: 170-174
URL : http://www.pp.rhul.ac.uk/workshop/welcome.html <http://www.pp.rhul.ac.uk/workshop/welcome.html>
PAC05 Contribution