• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

廃棄物および廃水の処理方法の取捨選択を目的としたライフサイクルアセスメント (LCA)

研究課題

研究課題/領域番号 04F04156
研究機関東京大学

研究代表者

藤田 豊久  東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授

研究分担者 DODBIBA GJERGJ  東京大学, 大学院・工学系研究科, 外国人特別研究員
キーワードLCA / 廃棄物 / プラスチック / リサイクル / 焼却 / 廃水処理 / 選別
研究概要

廃棄物に関するLCAは廃テレビからのプラスチックを取り上げた。マテリアルリサイクルを全く行わず廃プラスチックを直接燃焼させてエネルギー回収する場合と、分別処理して再利用する場合を比較しLCAで評価した。10年後、テレビは廃棄されると仮定した。温室効果ガスの発生、非生物資源の枯渇性、酸性雨、富栄養化、毒性などから評価すると、直接燃焼させてエネルギー回収するほうが環境負荷の大きいことが明らかとなった。プラスチックの選別には破砕、篩い分け、比重選別および静電・帯電選別を組み合わせるマテリアルリサイクルを使用し、環境負荷が少なくマテリアルリサイクルの必要性が示された。オプションとして、テレビの製造段階において便用するプラスチックの種類数はできるだけ減らすべきことが環境に負荷を与えない上で重要であった。
廃水処理においては、砒素、第一鉄イオンを含む酸性坑廃水処理方法を比較してLCA評価を行うための方法の考察を行った。従来法として、バクテリア酸化と炭酸カルシウムの組み合わせで殿物に砒素を吸着させ、その殿物をダムに堆積し、浄化した水は河川に放流する場合を取り上げた。比較方法として、酸化せずに弱酸性で吸着法により砒系を除去し、酸化あるいは水酸化カルシウムでpHを上昇させ、砒素のない鉄殿物を製造して有効利用し、浄化した水は河川に放流する一方、吸着した砒素は溶離後に固定化する方法を提案した。今後、これらのLCA評価による比較を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] The use of air tabling and triboelectric separation for separating a mixture of three plastics2005

    • 著者名/発表者名
      G.Dodbiba, J.Sadaki, K.Okaya, A.Shibayama, T.Fujita
    • 雑誌名

      Minerals Engineering 18

      ページ: 1350-1360

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi