Dr.Balakrishnanは、平成16年9月1日に着任以来精力的に研究に取組み、これまでに着実に研究成果をあげてきている。論文発表には至っていないが、明治大学農学部渋谷教授との病原細菌のリポ多糖質がエリシター活性を持つ事を見つけ、日本植物整理学会で既に発表し、国際植物- 微生物相互作用学会でも発表の予定である。また、軟腐性エルウイニア属細菌については、英国スコットランド農業作物研究所Ian Toth博士とのポストゲノム解析の共同研究のため、約2週間渡英し、phoP-phoQ二成分制御システムの制御下にある遺伝子群をマイクロアレー解析を用いて、発見した。現在、これらの遺伝子について変異株を作成して、これらの遺伝子の役割を詳細に解析している。また、当研究室で同条件下のプロテオミクス解析についても着手しており、すでに野生型と上記phoP-phoQ欠損変異株の間で消失、変形するタンパク質についても把握している。
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