研究課題/領域番号 |
04F04197
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
竹田 真木生 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授
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研究分担者 |
SEHADOVA Hana 神戸大学, 自然科学研究科, 外国人特別研究員
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キーワード | 概日振動 / 免疫組織化学 / 光周性 / カイコ / リン酸化酵素 / コオロギ / カゼイン・キナーゼ / anti-sense RNA |
研究概要 |
近縁2種のコオロギ、Dianemobius nigrofasciatusおよびAllonemobius allardiの脳-食道下神経節における概日振動に関る遺伝子産物の発現を免疫組織化学的に探索した。その結果、この2種は近縁にも関らず、時計蛋白質を発現するニューロンの局在は大きく異なった。すなわち、D.nigrofasciatusでは、時計蛋白質を発現するニューロンは視葉にあったが、A.allardiでは、重要なニューロンは食道下神経節にあり、生物時計の構造は、種特異性がかなりあることが示唆された。この結果は、Journal of Biological Rhythmsに掲載される(2006年4月号)。また、出力系に関する因子を調べた続報をCell and Tissue Researchに投稿準備中である。 さらに、カイコ脳で発現し、概日時計の基本的要素である、カゼイン・キナーゼ2種4サブタイプの構造を確認し、組織、時計特異的発現パターンを調べた。その結果、これらリン酸化酵素および代表的な概日振動遺伝子であるperiodは体中で発現し、そのパターンには、発生時期と組織特異的なパターンが存在することが示された。また、mRNAだけではなくanti-sense RNAが作られていることもin situ hybridizationで確認された。この結果は、Journal of Biological Rhythmsに投稿準備中である。
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