研究概要 |
2つの観測サイト(瀬戸,豊田)における2003年5月から2004年4月までの1年間の樹冠上CO2フラックスの解析を行った.その結果,以下のことが示された. 〓両サイトとも丘陵性地形の尾根上に位置しているため,大気安定度が強いときに重力によるCO2の地形に沿った流亡が考えられる.そのため,摩擦速度による樹冠上CO2フラックスの補正を行った. 〓対象期間中の炭素固定量は瀬戸で2tonC±1tonC ha-1,豊田で4tonC±1tonC ha-1となった.この相違は,冬期の呼吸によるCO2放出量の差によった. H17年度は,両サイトとも複数年の解析を進め,両サイトの炭素循環特牲をモデルパラメータで表現する.そして,炭素固定量の相違の原因を検討する.
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