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2004 年度 実績報告書

シリコンナノチューブの構造と物性に関する第一原理シミュレーション計算

研究課題

研究課題/領域番号 04F04367
研究機関東北大学

研究代表者

川添 良幸  東北大学, 金属材料研究所, 教授

研究分担者 SINGH ABHISHEK KUMAR  東北大学, 金属材料研究所, 外国人特別研究員
キーワード第一原理計算 / クラスター / ナノチューブ / ナノワイヤー / 表面物理 / 半導体表面 / 電子状態 / バンドギャップエンジニアリング
研究概要

本研究はナノサイエンスの新領域開拓と新しいナノクラスターの創成を目指した金属内包シリコンクラスターとそれを基本構造に持つナノ構造体に関する研究である。従来、金属元素とシリコンの系のナノ構造体では、1965年フランスのCrosらにより合成された、ガスハイドレートと同形のシリコンクラスレート化合物(Silicon Clathrate)が広く知られていた。これはSi20,Si24,Si28の多面体ケージの連結により構成されており、ケージ内にはアルカリ金属原子が内包されている。シリコンが炭素と同じIV属元素であることや、金属をドープした炭素クラスター、フラーレンとの構造の類似性が注目されていた。さらに、2001年に、筑波大学の研究グループが実験と理論計算により、タングステン内包シリコン12量体が六角柱の形状であり、極めて安定であることを見出した。本研究では、シリコンクラスレートのようにケージが繋がった形状ではなく、より対称性が高く、安定な構造体の網羅的探索を行った。
さらに、その電気伝導特性を第一原理シミュレーション計算によって詳細に検討した。内包元素によって、半導体、金属、さらには半金属までが可能であることを示すことに成功した。特に、磁性に関する研究では、スピントロニクス用材料として期待できる機能を予言した。現在、これらのシリコンクラスターを用いたスピントロニクスデバイス材料への応用、シリコン表面上への金属元素の吸着、希土類元素のフラーレンとの反応性についても研究を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Ferromagnetism and Piezomagnetic behavior in Mn-doped Germanium Nanotubes2004

    • 著者名/発表者名
      Abhishek Kumar Singh
    • 雑誌名

      Phys.Rev.B 69

      ページ: 2334061-2334064

  • [雑誌論文] Cluster Assembled Direct Band Gap Semiconducting Nanotube of Germanium with Metal Encapsulation2004

    • 著者名/発表者名
      Abhishek Kumar Singh
    • 雑誌名

      Nanjing China

      ページ: P.B-VIII-13

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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