• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

シリコンナノチューブの構造と物性に関する第一原理シミュレーション計算

研究課題

研究課題/領域番号 04F04367
研究機関東北大学

研究代表者

川添 良幸  東北大学, 金属材料研究所, 教授

研究分担者 SINGH Abhished Kumar  東北大学, 金属材料研究所, 外国人特別研究員
キーワード半導体ナノワイヤー / ナノエレクトロニクス / 密度汎巻数法 / ナノセンター / 表面再構成 / 水素化シリコンナノワイヤー / オプトエレクトロニクス / フォトニクス
研究概要

[110]に配向したシリコンナノワイヤーの第一原理計算を行い、これらのシリコンナノワイヤーは間接遷移型のバンドギャップを持つことを初めて明らかにした。これらのナノワイヤーはバルクシリコンの構造をコアに持ち、(100)と(110)面の結合を二つもっている。さらに(100)面はバルクの(100)面と同じダイマー化を起こすことを示した。そのダイマーは互いに垂直な方向を向いている。これらの情報はシリコンナノワイヤーの性質を理解する上で有益で、この興味深い結果は太いナノワイヤーの多形(同質異像)の可能性を示した。しかしこれは半導体の性質には影響を与えない。これらの結果はナノデバイスの要素としてシリコンナノワイヤーを使う上で有益な情報である。
平均直径、形状、配向によって変化させた水素化シリコンナノワイヤーの電子状態と原子構造について計算を行った。多くのシリコンナノワイヤーは大きな間接遷移バンドギャップを持ち、シリコンベースのナノオプトエレクトロニクス材料となる可能性を示した。直径の減少とともにバンドギャップは大きくなり、それはシリコンナノワイヤーの形状に強く依存することを明らかにした。実験による正確な形状の決定は光学材料として重要である。[112]方向のシリコンナノワイヤーの計算結果は最近の実験結果と一致していた。さらに水素濃度を調整することにより、p型n型の半導体の実現が可能となることを示せた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Pristine Semiconducting [110] Silicon Nanowires2005

    • 著者名/発表者名
      Abhishek Kumar Singh
    • 雑誌名

      Nano Lett 5[11]

      ページ: 2302-2305

  • [雑誌論文] Structure of the Thinnest Most Stable Semiconducting and Insulating Nanotubes of SiO_x(x=1,2)2005

    • 著者名/発表者名
      Abhishek Kumar Singh
    • 雑誌名

      Phys.Rev.B 72[15]

      ページ: 1554221-1554225

  • [雑誌論文] Thorium Encapsulated Caged Clusters of Germanium : Th@Ge_n, n=16,18,and 202005

    • 著者名/発表者名
      Abhishek Kumar Singh
    • 雑誌名

      J.Phys.Chem.B 109[32]

      ページ: 15187-15189

  • [雑誌論文] Stabilizing the Silicon Fullerene Si_<20> by Thorium Encapsulation2005

    • 著者名/発表者名
      Abhishek Kumar Singh
    • 雑誌名

      Phys.Rev.B 71[11]

      ページ: 1154291-1154296

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi