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2004 年度 実績報告書

イチゴの品質向上のための糖代謝機構の生理・生化学的解明とその制御

研究課題

研究課題/領域番号 04F04462
研究機関名古屋大学

研究代表者

山木 昭平  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授

研究分担者 BANTOG A.Nancy  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 外国人特別研究員
キーワードイチゴ / ニホンナシ / 酸性インベルターゼ / 液胞型酸性インベルターゼ / 糖代謝 / 転流糖 / 遺伝子発現 / 遺伝子クローニング
研究概要

1.温室内でイチゴ果実、品種‘女峰'と‘とち乙女'を窒素栄養条件を変えて(多N区、少N区)栽培し、開花後にステージ別に果実を採取し、液体窒素により凍結した。さらに、葉、ストロン、花芽についても採取し、液体窒素により凍結した。これらの試料を解析まで-80℃に保存した。
2.イチゴの転流糖代謝関連酵素の中で、転流糖であるスクロースを最初に変換する酵素(酸性インベルターゼ)の遺伝子をクローニングするために、イチゴと同じバラ科に属するニホンナシ、リンゴ、モモ等の酸性インベルターゼ遺伝子の共通保存領域の塩基配列を基にプライマーを設計した。
3.イチゴのインベルターゼ遺伝子の発現をmRNAレベル、タンパク質レベル、酵素活性レベルで検討するには、その背景となるデーターが当研究室では少ない。そこでまず当研究室でデーターの蓄積の多い同じバラ科のニホンンナシ果実を用いて酸性インベルターゼの遺伝子発現を検討し、イチゴの結果と比較検討することとした。ニホンナシ果実では既に2種類の液胞型酸性インベルターゼアイゾザイムが精製され、その遺伝子もクローニングされたので、2つのアイゾザイムを区別する塩基配列領域を選び、PCR増幅することによって半定量的に両遺伝子の発現を区別して検知することが出来た。その結果、2つのアイソフォームの発現が果実の生長ステージで明らかに異なった。即ち1つは果実の肥大生長に伴って、もう1つは果実の成熟に伴って発現することを明らかにした。現在、酸性インベルターゼ活性の変動を解析中である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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