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2004 年度 実績報告書

ジャガイモそうか病の分子生物学的解析と病害防除への応用

研究課題

研究課題/領域番号 04F04469
研究機関広島大学

研究代表者

木梨 陽康  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授

研究分担者 KHODAKARAMIAN Gholam  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 外国人特別研究員
キーワード放線菌 / Streptomyces scabies / ジャガイモそうか病 / thaxtomin / concanamycin / 線状プラスミド / pathogenic island
研究概要

外国人特別研究員のKhodakaramianがイランで集めてきた多くのStreptomyces scabies株及び関連Streptomyces株のジャガイモに対する病原性と代謝産物との相関関係を明らかにするため、培養液を酢酸エチルで抽出し薄層クロマトグラフィーで解析した。また、病原性はジャガイモ切片に培養液または抽出液を塗布し、表面の変化を観察して判定した。その結果、病原性の強い株は3つのパターンのいずれかを示すことが分かった。第1のグループはジャガイモそうか病の主原因物質であるthaxtominの黄色いスポットを与えた。第2のグループは抗生物質concanamycinと思われるスポットを示したので、これと病原性との関係をさらに詳細に解析する必要がある。第3のグループはthaxtomin, concanamycinのいずれとも異なる2つのスポットを与えた。これら2つの物質のそうか病との関連を明らかにするために、それぞれを単離して活性を調べるとともに、NMR, MS等の機器分析を駆使して構造解析していく予定である。
Thaxtominの生合成遺伝子クラスターはpathogenic islandと呼ばれる非常に大きなDNA領域上に乗って水平伝播することが報告された。このpathogenic islandと線状プラスミドとの関係を明らかにするために、上記S.scabies株をパルスフィールド電気泳動で解析することにした。現在はまだ、サンプル調製の条件を検討している段階であり、線状プラスミドを検出するには至っていない。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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