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2004 年度 実績報告書

ナイジェリア産薬用植物及びハーブの化学組成及び生理活性

研究課題

研究課題/領域番号 04F04470
研究機関九州大学

研究代表者

松本 清  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授

研究分担者 OGUNWANDE I.A.  九州大学, 大学院・農学研究院, 外国人特別研究員
キーワードナイジェリア産植物 / 糖尿病予防 / α-グルコシダーゼ阻害
研究概要

ナイジェリア産薬用植物として、4種類のハーブ系植物を選択した。これら植物体の葉及び茎をメタノール抽出し、その生理機能(糖尿病予防作用)を種々検討した。
1)ラット小腸上皮膜のアセトン抽出物を硫安分画し、粗α-グルコシダーゼ(AGH)を調製した。次いで、AGHをCNBr-Sepharose 4B担体に共有固定化し、小腸上皮膜結合AGHを模した阻害活性アッセイシステムを構築した。
2)各種のメタノール抽出物を乾固後、再度水に対して溶解し、水可溶画分をAGH阻害活性測定に供した。終濃度1.0mg/mlに調製した各サンプルのマルターゼに対する阻害性を評価した結果、いずれも高いAGH(マルターゼ)阻害性を示した(AGH inhibitory ratio (%):Securidata longependuculata (Ipeta);41.1%, Eucalyptus torreliana (Ukalipto);37.3%, Murraya paniculata (Orange Jasmine);18.8%, Irvingia gabonensis (Dika);84.2%)。
3)最も高いマルターゼ阻害性を示したDikaについてAGH阻害活性(IC_<50>値)を求めたところ、0.129mg/mlであった。また、本抽出物はスクラーゼに対する阻害作用は微弱(28% at 1.0mg/ml)であったことから、Dikaはマルターゼを特異的に阻害することにより炭水化物摂取後の血糖値の上昇を遅延・抑制するナイジェリア産糖尿病予防植物抽出物であることが初めて明らかとなった。
4)さらに、Dika抽出物を水・クロロホルム(1:1)抽出した結果、水相において1.3倍のAGH(マルターゼ)阻害活性増大が認められた。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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