研究概要 |
ヤマトシロアリ,イエシロアリ,タカサゴシロアリ,豪州産イエシロアリ近縁種の4種のシロアリセルラーゼcDNAを材料としたファミリーシャフリング(ランダムな相同組み換え)によりキメラcDNAライブラリーを得て,それより活性のあるセルラーゼを大腸菌で大量発現させる改変シロアリセルラーゼ(ヤマトシロアリセルラーゼに対し26アミノ酸が変異)cDNAを得た。18年度は変異が導入された26アミノ酸のうち大腸菌での大量発現特性に大きく関与するアミノ酸9座位を特定した。加えてこのうちの特定の2カ所の変異導入のみで26アミノ酸変異体と遜色ない大腸菌での大量発現を可能にするアミノ酸座位を特定した。さらに得られた改変セルラーゼcDNAを親として再度のファミリーシャフリングと選抜をおこなうことにより耐熱性が10℃向上したセルラーゼをコードする改変cDNAを得た。
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