研究概要 |
本研究では、無線/有線ネットワークにおけるマルチメディア・アプリケーションのためのフレキシブルフレームワークについて検討し、マルチストリーミング転送とマルチホーミング転送の汎用的なフレームワークを確立するため、API(Application Programming Interface)の定義を行い、アプリケーションレベルにおける相互作用の明確化をはかった。移動体の管理のためのマルチストリーミング、マルチホーミング、ロードシェアリングのプロパティについて検討を行った。 さらに、無線/有線通信のためのマルチストリーミング転送プロトコルと、マルチホーミング転送プロトコルについて理論的観点から検討した。ここでは帯域、ホップ数、ストリーム数、インターフェース数、アプリケーションの種類のようなパラメータに基づいたモデル構築を実施した。スループットの取得、パケットロス率の呼出し、ノイズ比率による同期の実現をはかり、遅延-損失-最小スループットに基づくQoSを考慮した転送プロトコルの実現を目指している。 この研究ではモバイルIPV6のモバイルノードの自動コンフィグレーションの高速化のための新しいアルゴリズムを提案した。ハンド・オフのプロセスではノードの移動によって遅延が生じるため、ハンド・オフのプロセスを高速化する必要がある。この高速化はルーターにおけるアドバタイズメントの周波数変調(Beaconing)によって実現可能であることがわかった。そこで、本研究では線形予測に基づく新しいアルゴリズムを提案した。シミュレーションの結果、提案手法はハンド・オフ・セットアップを減少できることが確認できた。実績報告書に示すように,研究の成果は国際ジャーナル論文11編に発表されている。
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