研究概要 |
平成16年度の研究成果は下記の通りである。 1.近世僧侶の社会的な地位に関する原稿においては引き続き原稿の内容をまとめ続けた。具体的なフィールドワークとしては総持寺の調査に参加し資料を入手。そして、日文研において以前から所持していた資料を分析、また日本史と近世仏教に対する最新発表も研究した。この活動により原稿の内容を再整理し全体の構造を完成した。これから各章の書き直しに入る。 2.いままでの研究の成果に基づき去年12月14日の日文研フォーラムで「近世社会における仏教僧侶の村人との仲介的役割」というテーマに関する講演をした。 3.平成16年秋に"For Faith and Prestige : the Social Dynamics of Religious Patronage in Tokugawa Japan"と言う記事の原稿を完成した。これは今年春のEarly Modern Japanと言う日本史学報に掲載される。 4.また去年終わり頃埼玉県立文書館の副館長と連絡を取り、埼玉地方の歴史関係機関を中心とする日本地方史学プロジェクトを着手した。 5.平成17年1月にAmerican Historical Associationの学会に参加した。 6.平成17年2月27日に米国ハーバード大学サカラ美術館で日本宗教と日本美術に関して"Looking through Paper Windows : The World of Hakuin, Jiun, and Ryokan"の論文を発表した。
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