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2004 年度 実績報告書

サーフェスエンコーダを搭載した次世代高速高精度Sawyer型平面モータの研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 04J03393
研究機関東北大学

研究代表者

田野 誠  東北大学, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード精密位置決め / 超精密切削 / 計測制御 / 高速工具サーボ / サーフェスエンコーダ
研究概要

1.高速工具サーボと超精密旋盤を用いた超精密旋削により,円筒方向および軸方向に波長100μm,振幅100nmの正弦波を重ね合わせた計測基準面の加工実験を行った.その結果,直径φ55mm,長さ150mmの円筒側面(材質:アルミ合金A5052)全面にわたり,計測基準面を創成することができた.
2.円筒端面に計測基準面を持つマスタを用いてUV転写加工を行った.厚さ100μmのポリエステルフィルム上に紫外線硬化樹脂を塗布してその上にマスタを配置し,紫外線を照射することで計測基準面(20mm×20mm)を転写することができた.これによりローラープレス転写加工への見通しが立った.また,本研究で用いるサーフェスエンコーダは計測基準面にレーザ光を照射し,反射光を読むため,計測基準面に金をスパッタすることで反射光を得ることが可能なことも確認した.
3.本研究で提案するステージシステムの有効性を確認するために,小型Sawyer型平面モータを用いてクローズドループ駆動実験を行った.2.で製作したフィルム状の計測基準面をSawyer型平面モータのプラテン面に貼り付け,フォーサ側に2次元角度センサを搭載してサーフェスエンコーダを構成した.計測基準面のサイズが20mm×20mmであるため,フォーサは計測基準面とは別の厚さ100μm程度のアルミ蒸着済みのポリエステルフィルムの上に配置して微小位置決め実験を行った.その結果,0.5μmの位置決め分解能で駆動可能なことが確認された.これにより本研究で提案するステージシステムの有効性が示された.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Sawyer型モータの精密位置決めに関する研究-位置決めシステムの提案と微小位置決め実験-2005

    • 著者名/発表者名
      高偉, 田野誠, 清野慧, 冨田良幸, 佐々木卓也
    • 雑誌名

      精密工学会誌 71巻4号(未定)

  • [雑誌論文] Fabrication and Measurement of a cylinder surface with sinusoidal micro-structures2004

    • 著者名/発表者名
      Makoto Tano, Shinji Sato, Wei Gao, Satoshi Kiyono
    • 雑誌名

      Proc. of the 1^<st> Int.Conf. on Positioning Technology

      ページ: 327

  • [雑誌論文] Identification and compensation of fabrication errors in diamond turning of a large area sinusoidal grid surface2004

    • 著者名/発表者名
      Makoto Tano, Wei Gao, Takeshi Araki, Satoshi Kiyono
    • 雑誌名

      Proc. of Frontiers in Optics 2004 the 88^<th> OSA ANNUAL MEETING

      ページ: OtuC4

  • [雑誌論文] Sawyerモータの精密位置決めに関する研究-サーフェスエンコーダを用いた位置決めシステムの提案-2004

    • 著者名/発表者名
      田野誠, 高偉, 清野慧, 冨田良幸, 佐々木卓也, 牧野健一, 森田洋, 平田徹
    • 雑誌名

      2004年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集

      ページ: 801

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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