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2004 年度 実績報告書

アフリカ系オマーン人のネットワークおよびアイデンティティをめぐる社会人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J06959
研究機関上智大学

研究代表者

上原 真由子 (大川 真由子)  上智大学, 外国語学部, 特別研究員(PD)

キーワードオマーン / 移民 / ネットワーク / アイデンティティ / 人類学 / ザンジバル / エスニシティ
研究概要

本研究は、1970年以降東アフリカからオマーンに帰国し、現在政治・経済的に高い地位を占めているにもかかわらず、オマーン研究においてその存在を等閑視されてきた「ザンジバリー」と呼ばれるアフリカ系オマーン人の総合的研究を目指している。本研究はこれまで人類学において展開されてきた民族論、エスニシティ論、ナショナリズム論をふまえ、アフリカ系オマーン人のネットワークとアイデンティティに関するデータの深化をはかるとともに、彼らのオマーン社会における位置づけを試みる。さらには「ザンジバリー」という社会カテゴリおよび彼らのネットワーク存立条件と維持メカニズムを明らかにすることにより、今後予想される「脱国家時代」の社会秩序のあり方を構想する際の手がかりを提供できると考える。そして最終的にはアフリカ系オマーン人の民族誌を記述することを目的としている。
上述の目的に則し、本年度は、収集済みの第一次資料の整理と分析を進めつつ、議論の方向性の拡充と、調査項目の整理した。そして9月5日から11月6日までの2ヶ月間、オマーンの首都マスカットおよびタンザニアのザンジバル島にて各1ヶ月ずつ現地調査を実施した。オマーンでは、「オマーン社会におけるアフリカ系オマーン人の位置づけ」を課題に、前年度から引き続きインタビューを中心とした意識調査を行い、ザンジバル島は初めての訪問のため予備調査となった。ザンジバル国立文書館、博物館、ザンジバル大学といった教育機関を訪問し、研究者たちと交流を図ると同時に、現地に残るオマーン移民へのインタビューも行った。帰国後は、上智大学アジア文化研究所を中心に、オマーンと東アフリカ間の移動に関する歴史資料を収集し、調査データをもとに、成果を論文化し、いくつかの場で口頭発表をした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 移民でもなく、ネイティブでもなく-アフリカ系オマーン人のエスニック・アイデンティティ2004

    • 著者名/発表者名
      大川 真由子
    • 雑誌名

      文化人類学 69-1

      ページ: 25-44

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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