平成18年度は、国内外の主要な学会において口頭発表を行った。平成16年度から17年度にかけて進めた、現地調査で収集した歌謡の写本資料の整理と分析に基づき、その成果の一部を平成18年4月22日の東南アジア史学会関東例会(於、東京大学)にて、「ビルマ「古典歌謡」におけるジャンル形成-創作技法の分析を通して-」との題目で口頭発表を行った。この発表に基づき分析をさらに進め、7月14日のBurma Studies Conference(於、シンガポール)にて、"The formation of Genres in Burmese Classical Songs : With Special Reference to Alaik technique"との題目で口頭発表を行い、一定の評価を得た。これら両発表の内容に基づき、12月10日に東南アジア学会第76回研究大会(於、東京大学)にて、「ビルマ「古典歌謡」におけるジャンル形成-創作技法の分析を通して-」との題目で口頭発表を行った。 この三年間の研究をまとめるべく、博士請求論文「ビルマ古典歌謡におけるジャンル形成-18-19世紀のウー・サの創作を中心として-」を執筆し、2007年3月5日に提出受理(東京外国語大学)された。 投稿論文「ビルマ古典歌謡におけるジャンル区分の形成」(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)を2007年3月末日投稿受理され、また単著として『ビルマ古典歌謡創作の営為』(風響社)を執筆し、2007年3月末日脱稿、2007年9-10月出版予定である。
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