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2005 年度 実績報告書

サイクリン依存性キナーゼインヒビターによる中枢神経軸索伸展阻害物質の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 04J08189
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 啓之  大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)

キーワードサイクリン依存性キナーゼインヒビター / 中枢神経再生 / 軸索伸展阻害物質
研究概要

p21は通常の状態では細胞の核内に存在することが知られているが、幼若な神経細胞においては分化時にその局在を核内から細胞質へと変化させることを過去に報告してきた。そこで本年度はp21の局在の核外移行メカニズムについての研究を行った。p21にはnuclear localization signal(NLS)が存在することが知られており、そのなかのT145(145番目のスレオニン残基)がリン酸化されることによって核外へ移行するという報告があるため、まず追試を行った。またNLSに存在するその他のリン酸化部位の変異体も作製し、実験を進めた。HEK293T細胞を用いてGFP付きのベクターを用いて強制発現を行ったところ、NLSを除去したp21のコンストラクトではほぼすべての細胞でp21の核外移行が認められた。T145、S146(146番目のセリン残基)の擬似リン酸化変異体では核外移行率が上昇したものの、ともに50%程度の核外移行率であった。またT148(148番目のスレオニン残基)、S153(153番目のセリン残基)、S160(160番目のセリン残基)の擬似リン酸化変異体ではほとんど変化は認められなかった。次に核外移行率が高かったT145、S146の両部位の擬似リン酸化変異体を作製したが、核外移行率の有意な上昇は認められなかった。その他の2部位の組み合わせの擬似リン酸化変異体でも有意な変化は認められなかった。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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