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2005 年度 実績報告書

試験管内翻訳系を用いたシスタチオニンγ・シンターゼのmRNA安定性制御機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J09242
研究機関北海道大学

研究代表者

櫻井 玲子  北海道大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワードシロイヌナズナ / シスタチオニン γ-シンターゼ / mRNA安定性制御機構 / S-アデノシルメチオニン / メチオニン
研究概要

シロイヌナズナのシスタチオニンγ-シンターゼ(CGS)は高等植物におけるメチオニン生合成の鍵段階を触媒する.CGSの発現はメチオニンの代謝産物であるS-アデノシルメチオニン(SAM)に応答して負のフィードバック制御を受け,この制御はmRNAの安定性の制御によって行われる.この制御にはMTO1領域と名付けた,CGSの第1エキソンにコードされる十数アミノ酸の配列がシス配列として必要であり,フィードバック非感受性となったシロイヌナズナmto1変異株では,このシス配列内にアミノ酸変異を持つ.SAMの作用機構を調べるため,CGS第1エキソンのコード領域を持つmRNAを試験管内で転写させ,コムギ胚芽抽出液の試験管内翻訳反応での解析を行った.MTO1領域がSAMとの相互作用に関わっているとの作業仮説を立て,放射能標識されたSAM存在下で試験管内翻訳を行うことにより,SAMが翻訳中のリボソームと結合している可能性を検討した.試験管内翻訳反応液中に存在すると考えられるリボソーム分子に対して,制御に効果を示すのに必要なSAMの濃度が数桁高いため,極めてバックグラウンドの高い実験である.遊離のSAMを除去するために,限外ろ過,超遠心等の操作を行った後にフィルターバインディング実験を行った.野生型のmRNA配列を翻訳させた場合の方が,mto1変異を持つmRNAを翻訳させた場合より放射活性が高い傾向が見られたが,有意差を示すには至っていない.遊離SAMの除去方法を検討すると共に,クロスリンクの条件検討を行っている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Nascent peptide-mediated translation elongation arrest coupled with mRNA degradation in the CGS1 gene of Arabidopsis.2005

    • 著者名/発表者名
      H.Onouchi
    • 雑誌名

      Genes Dev., 19・15

      ページ: 1799-1810

  • [図書] Sulfur Transport and Assimilation in Plants in The Post Genomic Era.2005

    • 著者名/発表者名
      Y.Nagami
    • 総ページ数
      73-80
    • 出版者
      Backhuys Publishers, Leiden

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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