• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

試験管内翻訳・複製系を利用したタバコモザイクウイルスRNA複製機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 04J09258
研究機関北海道大学

研究代表者

薦田 圭介  北海道大学, 大学院農学研究科, 特別研究員(DC1) (40581640)

キーワードタバコモザイクウイルス / 植物ウイルス / 培養細胞 / BY-2 / 試験管内翻訳 / 試験管内複製 / 複製複合体 / 生体膜
研究概要

タバコモザイクウイルス(TMV)やトマトモザイクウイルス(ToMV:かつてはTMV-L系統と表記)をはじめとするトバモウイルスのRNA複製複合体は、宿主細胞中の生体膜上に形成されることが知られている。前年度までに、生体膜除去BY-2抽出液(mdBYL : membrane-depleted BYL)を用いてToMV RNAを試験管内翻訳すると、反応液中に複製複合体の膜結合前前駆体であるPMTC(pre-membrane targeting complex)が蓄積されることを示した。今年度はPMTC形成過程のさらなる解析のため、複製タンパク質である130K,180Kタンパク質を単独にコードするRNAを作製して、mdBYL反応液で個別に翻訳反応させてから混合し、PMTCの構築実験を行った。その結果、まず130Kタンパク質とゲノムRNAが結合してPMTCのコアとなる複合体(コアPMTC)が形成され、その後で180Kタンパク質が相互作用することによりPMTCが形成される可能性が示唆された。また、コアPMTCをアフィニティー精製したところ、数種類の宿主由来の因子が共精製されてきたため、それらの部分アミノ酸配列を質量分析法によって決定し、植物ゲノムデータベースと照合して当該因子を同定した。現在、同定された各宿主因子の遺伝子をT-DNAによって破壊したシロイヌナズナを入手し、各宿主因子がトバモウイルスの増殖に関与するかを解析中である。
上記の研究成果の一部は、Journal of Virology(2007)に発表した。また、平成18年度日本植物病理学会大会で口頭発表し、またThe American Society for Virology 25^<th> Annual Meeting(国際学会)でポスター発表した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Identification of a ribonucleoprotein intermediate of tomato mosaic virus RNA replication complex formation2007

    • 著者名/発表者名
      Keisuke Komoda et al.
    • 雑誌名

      Journal of Virology Vol.81, No.6

      ページ: 2584-2591

  • [図書] Biotechnology in Agriculture and Forestry (Volume 58 : Tobacco BY-2 Cells : From Cellular Dynamics to Omics)2006

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Ishibashi et al.
    • 総ページ数
      355
    • 出版者
      Springer-Verlag

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2014-08-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi