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2005 年度 実績報告書

カトリック・ファンダメンタリズムとマリア崇敬運動に関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J09812
研究機関東京大学

研究代表者

藤原 久仁子  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 特別研究員(PD)

キーワードカトリック・ファンダメンタリズム / カリスマ刷新 / 福音派 / 悪魔祓い / 巡礼 / 集団形成論 / 場所性 / モノの脱埋め込みと再埋め込み
研究概要

今年度は、マルタにおけるカリスマ刷新運動と福音派の関係、カリスマ刷新運動と悪魔祓いの関係(特に「解放ミサ」の組織化をめぐって)、巡礼や宗教行列に見られる信仰と場所の関係を中心に文献研究と現地調査をおこなった。今年度の補助金は、主に上記の研究を遂行するための文献の購入費と旅費及び滞在費に当てられた。
(1)論文
刊行の遅れていた『現代宗教2005』(東京堂出版)が8月に刊行され、「カトリック世界における『宗教復興』:聖体礼拝adorazzjoniの今日的展開について」が公表された。この論文では、「伝統的信心業」という枠組みにおいて従来捉えられてきた「聖体礼拝」の復興現象を取り上げ、フィールドデータをもとに具体的に検討することを通じて、「伝統への回帰」というよりはむしろ新たな実践や意味の拡散が起きている点を指摘した。
(2)現地調査
8月から9月上旬にかけて、マルタにおいて現地調査をおこなった。主な調査内容は以下の通りである。
(1)カリスマ刷新運動と福音派の関係調査
(a)マルタに存在する全ての福音派団体の幹部へのインタビュー
(b)福音派の3つの団体における参与観察と信者への聞き取り調査
(2)カリスマ刷新運動と悪魔祓いの関係調査
(a)「解放ミサ」、「黒ミサ対抗ミサ」、「償いのミサ」における参与観察と参加者へのインタビュー
(b)カリスマ刷新運動の4つの団体、及びカリスマ刷新運動から分岐独立した二つの団体における参与観察及び構成員へのインタビュー
(3)信仰と場所の関係調査
(a)巡礼地における赤子奉納儀礼の調査
(b)ex-voto、聖像、メダルやスカプラリオなど巡礼地との関係で「聖性」が認識されるモノの調査

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] カトリック世界における『宗教復興』:聖体礼拝adorazzjoniの今日的展開について2005

    • 著者名/発表者名
      藤原 久仁子
    • 雑誌名

      現代宗教2005

      ページ: 130-149

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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