• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

1949年前後の中国メディア界の再編-自由主義から社会主義への移行-

研究課題

研究課題/領域番号 04J09829
研究機関東京大学

研究代表者

中村 元哉  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 特別研究員(PD)

キーワード中国 / 民国 / 1949年 / メディア / 人民共和国
研究概要

本年度は、以下の三点から研究課題の解明に努めた。
1、近現代中国の著作権構造と(政治思想を生み出す)表現の自由の関係性について:昨年度の成果を基に、1949年以前の左派系書籍および社会主義思想が当時の著作権構造の中でどのように取り締まられ、実際のところどのように流布していたのかを分析した(「近現代中国の著作権と左派系書籍」、京都大学人文科学研究所・口頭報告)。
2、1949年前後の中国メディア界をめぐる連続・不連続性について:二年間で、1930年代〜50年代の中国メディア界の変遷過程を国際情勢とリンクさせて解明してきた。その成果を生かして、国民党統治下における党・政府系メディアと民間メディアの実態を、日本・欧米の視点および1949年以後の台湾の視点をふまえて分析した(国際シンポジウム「Newspapers as Subject and Source in Republican China,1911-1949」、世新大学・口頭報告、など)。また、1の視角との連続性を意識して、「翻訳書籍をめぐる国際環境」という視点からも再考した。その成果は、今後、発表予定である。
3、1949年前後の自由主義・社会主義思想について:政治思想を支える制度的・社会的背景については、1・2および昨年度までの研究活動を通じて解明してきた。そこで本年度は、自由主義思想と社会主義思想の変遷について、とくに前者を中心に考察した(研究成果欄参照)。近代中国のリベラリズムは、1949年以後の台湾に受け継がれると同時に、大陸においても、社会主義時代を経た今日もなおその生命力を保持している。
なお、今年度の史料調査は、2を中心に中国・台湾で実施し、自由主義を制度的に保障する立憲主義についても、関連する学会報告をおこなった(2006年度アジア政経学会全国大会・口頭報告)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 民国期ジャーナリス成舎我と近代中国メディア史研究2007

    • 著者名/発表者名
      中村 元哉
    • 雑誌名

      近代中国研究彙報 29号(印刷中)

  • [雑誌論文] 戦後台湾的文化論戦与殷海光2006

    • 著者名/発表者名
      中村 元哉
    • 雑誌名

      台日台湾文学研究者交流会議会議論文集

      ページ: 75-89

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi