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2005 年度 実績報告書

国境を越える社会正義論の倫理的根拠に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04J09932
研究機関東京大学

研究代表者

眞崎 裕子 (神島 裕子)  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(PD)

キーワードグローバルな正義 / ケイパビリティ / ヌスバウム / ロールズ / アリストテレス的本質主義
研究概要

本研究の目的は、国境を越える社会正義論の倫理的根拠として、慈善にもとづく援助義務および正義が要請する財の分配義務とは別の角度から懸案の倫理的根拠を示すことであり、それによって国籍ないし市民権に規定されない道徳的権利義務が明らかとなり、さらには同様の政治的権利義務が明らかになると思われる。本研究の2年度の予定としては、グローバルな正義に関する文献の精読をすすめることであった。
平成17年度の科学研究費補助金の実績として、ヌスバウムのアリストテレス的本質主義とロールズの契約主義の相違を明らかにすることができた。人びとの徳-他者への共感やコミットメントの能力の重要性を注視するヌスバウムのアリストテレス的本質主義には、グローバルな正義の実現を可能たらしめる倫理的な力がある。
本年度は、平成17年4月に日本平和学会で「グローバルな正義〜ケイパビリティ・アプローチの可能性〜」について、同年11月に日本政治社会学会で「発展の政治学〜ヌスバウムのケイパビリティ・アプローチにおける普遍性の論拠とその検討」について、報告し、9月にフランスのパリ、ユネスコ本部で開催された第5回ケイパビリティ・アプローチ国際会議に参加することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] ロールズ正義論再訪-契約主義的道徳倫論の可能性-2005

    • 著者名/発表者名
      神島裕子
    • 雑誌名

      思想史研究 5号

      ページ: 188-207

  • [図書] 岩波 応用倫理学講義4 経済2005

    • 著者名/発表者名
      山森亮, 神島裕子
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      岩波書店

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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