研究課題/領域番号 |
05041007
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
日野 舜也 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20014467)
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研究分担者 |
清水 紀佳 熊本大学, 文学部, 教授 (90264267)
渡部 重行 専修大学, 経済学部, 助教授 (40191811)
和崎 春日 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (40230940)
嶋田 義仁 静岡大学, 人文学部, 教授 (20170954)
松田 素二 京都大学, 文学部, 助教授 (50173852)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | アフリカ伝統都市 / 社会変化 / 国民社会形成 / 比較調査 / スワヒリ諸都市 / ヨルバ諸都市 / ハウサ諸都市 / 長期参与調査 / Islam |
研究概要 |
この調査計画は、基本的に、アフリカにおける伝統的諸都市、すなわち、アフリカにおける植民地時代以前に成立、発展してきた諸都市における、1960年代のアフリカ諸国の独立達成以来の国民社会形成過程における社会変化を、長期間の継続調査によって、通時的に把握し、その比較研究のための基礎的資料を収集しようということを目的としている。とくに、アフリカにおける、都市成立の成立条件、歴史的背景のことなる東、西アフリカ諸伝統都市の比較を主軸として、アフリカにおけるほとんどのアフリカ伝統都市を網羅する、下記の諸都市についての長期間の参与調査をおこなった。 すなわち、 1)東アフリカ沿岸部および内陸部におけるスワヒリ諸都市(モンバサ、ザンジバル、ウジジ) 2)東アフリカにおける伝統的王国および首長国の都市(カンパラ、モシ) 3)西アフリカにおける伝統的王国および首長国の都市(フンバン、ヤウンデ、ドゥアラ) 4)西アフリカにおけるイスラーム諸王国の諸都市(ガウンデレ、レイブ-バ) 5)ナイジェリア南西部におけるヨルバ諸都市(ラゴス、イバダン、アユドゥンエティキ) 6)ナイジェリア北部におけるハウサ諸都市(カノ、カドゥナ、ザ-リア) 7)ニジェール川湾曲部の交易交易都市(トンブクトゥ、ジェンネ) 8)サハラ周辺部におけるオアシス諸都市 1)しかし、平成6年度の実施にあたって、研究分担者の松田素二が、一身上の理由で辞退したため、当初計画に加えていたが、平成5年度に国際交流基金派遣研究者に選ばれたために先年度の研究分担者を辞退していた松下周二が帰国していたので、研究協力者として松田氏の代理として派遣した。 2)平成5年度には、ナイジェリアの政情不安により、外務省より渡航自粛の通達があったため、当初計画の一部に変更があったが、平成6年度には、それが解除されたため、研究分担者、清水紀佳、渡部重行、野元美佐の3名が予定通りナイジェリア調査を実施した。 3)研究分担者松下周二は、永年、政情不安がつづいていたため、調査実施が不可能だったチャドにおける調査が可能になったため、短期間ながらチャドのオアシス都市における調査をおこなった。 以上のように、おもに、計画立案時から数年間におけるアフリカ諸国の社会情勢の変化によって、若干の調査計画の変更を余儀なくされたが、全体としては、上記諸類型のほとんどすべての諸都市におけるフィールドワークをおこなうことができた。その結果、広範囲にわたる比較研究資料を集積することができた。とくに、1960年代の独立達成以来、経済危機、政治不安など、かつてない大きな変動期におけるアフリカ諸国の国民社会形成とのかかわりにおける伝統的諸都市の社会変化についてのアップトゥデイトな資料を提供することが可能になった。 この調査研究計画は、長期間にわたる東京外国語大学アジアアフリカ言語文化研究所における共同研究プロジェクト「アフリカにおける都市化の比較研究」プロジェクトにおける1984年以来の、長期間の共同研究の蓄積にもとずいた研究計画によって立案され、実施されたものである。調査は、上記共同研究プロジェクトのメンバーによっておこなわれており、その成果は、アフリカ伝統都市についての比較研究に充分寄与するばかりでなく、アフリカ国民社会形成の諸相にかかわる今後の諸研究に貢献するものと自負するものである。
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