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1993 年度 実績報告書

アラブ首長国連邦ジュルファル遺跡の発掘

研究課題

研究課題/領域番号 05041008
研究機関金沢大学

研究代表者

佐々木 達夫  金沢大学, 文学部, 教授 (60111754)

研究分担者 ジェイ ラクスマン  ラッセルハイマ国立博物館, 研究員
ブィード ホクト  ドイツ考古学研究所, 研究員
蔀 勇造  東京大学, 文学部, 助教授 (90126079)
金子 浩昌  早稲田大学, 教育学部, 講師
二宮 修治  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30107718)
キーワード中世港湾都市 / 陶磁貿易 / イラン陶器 / インド洋貿易 / モスク / 墓地 / 中国陶磁器
研究概要

アラブ首長国連邦ラツセルハイマ首長国にある、中世港湾都市ジュルファル遺跡の発掘を、1993年度末に実施した。発掘の目的は、中世のインド洋貿易で運ばれた品々を探り、それらを研究すること、また、それを使った人々の生活と歴史を復元することである。昨年までに、ジュルファル遺跡の居住区域の一部をすでに発掘しており、いくつかの生活層に細分類された層位が発見されている。主要な建物を中心に分けると、7層の文化層が設定できた。年代は14世紀中ころから15世紀にかけてである。今回は、居住地域は第6層の一部と第7層を発掘した。砂浜の上に小屋を建て、漁業を中心に生活していた人々の食料残滓である魚骨と貝殻の集積、魚を焼いたであろうオ-ブンと炭が集まった生活面が、何枚にもわたる砂面上で発見された。今年度は、居住区域に隣接する小さな海際の小丘の発掘も行った。それは、四棟のモスクが続いて建てられた地域であった。モスクの南側には、モスクに附随する墓地も発見された。イスラーム時代のモスクと墓地のセットを、考古学調査で明らかにできたこと。さらに、その年代が居住地域の出土品との対比で、15世紀であると判明したことは、ペルシア湾の中世を考えるうえで、貴重な学術的資料になる。さらに、多くの貿易品、とくに中国やイランの陶磁器が出土したことは、今後の中世インド洋貿易の実態を知るための資料として重要である。所期の目的を達成できたことを報告したい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tatsuo SASAKI: "Excavations At Julfar in 1993 season" 金沢大学考古学紀要. 21. 1-90 (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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