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1994 年度 実績報告書

西アフリカ大平原の源流小集水域の土壌と農林生態系の再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05041041
研究機関日本大学

研究代表者

廣瀬 昌平  日本大学, 農獣医学部, 教授 (00102517)

研究分担者 鹿野 一厚  島根県立女子短期大学, 講師 (10226110)
ODIGIE Grego  ナイジェリア森林総合研究所, 主任研究員
増田 美砂  筑波大学, 農林学系, 講師 (70192747)
半澤 和夫  日本大学, 農獣医学部, 助教授 (60147676)
OKUSAMI T.  オバフエミアオロ大学, 農学部, 教授
小崎 隆  京都大学, 農学部, 教授 (00144345)
OYODERAN G.O  オヨ州立大学, 農学部, 講師
若月 利之  島根大学, 農学部, 助教授 (50127156)
FAGUBAMI Ayo  イバダン大学, 農学部, 教授
キーワードアジア型水田 / ガーナ / 技術導入 / 氾濫原 / 内陸小集水域 / 西アフリカ / 農林生態系 / 農村集落
研究概要

平成5年度の調査結果を踏まえて、本年度は農林生態系再生の具体的戦略として、内陸小集水域の稲作地帯で、約2haのアジア型水田を造成し、その上で改良種と施肥を組合せた試験区を設けて、改良技術の導入効果を調査した。
実際の作業は農民組織が主体となって行った。収穫調査は12月下旬に、59区(1区225m^2)から各々4m^2のサンプリングを行ない、ha当たり収量を推定した。改良2品種の収量は2.7と2.2tで、在来種の収量に比べて高収ではなかった。特に、区間の変異が大きく、施肥の効果も明らかでなかった。
この結果から西アフリカの内陸小集水域の稲作技術として、施肥、品種のみでなく、水田造成、栽培管理面での改善はもとより、稲作経験の浅い農民を考慮すると同時に、彼らの営農目標、労働配分、食慣行などの調査結果を踏まえた総合的立場に立った技術の組立てが必要であった。
農林生態系の再生にとって、森林資源の再生は重要である。Gadza村で約4.5haの植樹を行い、現在その生育過程を森林総合研究所スタッフが調査中である。この外、Gadza村周辺の天然林の毎木調査およびグヌ山州有林でも同様の調査を行った。
Bida村周辺のヌベ人集落を地形的立地条件から類別し、(1)支流域集落、(2)氾濫原集落、(3)山頂集落、(4)漁民集落としたが、農林集落にとってのフロンティアは氾濫原であり、(1)、(3)集落では土地不足を氾濫原への出作りによって解消していることが明らかとなった。
西アフリカ全域を視野に置いた今後の拠点としてガーナがある。そこで、ガーナにおける内陸小集水域の稲作環境を調査すると同時に、今後の協力機関としてガーナ国立作物研究所と協議し、プロジェクトサイトの選定を行った。

研究成果

(5件)

すべて その他

すべて 文献書誌

  • [文献書誌] 廣瀬昌平: "アフリカにおける低湿地開発の現状と今後の課題-西アフリカの調査をふまえて-" 国際農林業協力. 17-3. 2-14 (1994)

  • [文献書誌] 廣瀬昌平: "西アフリカ大平原の流小集水域の土壌と農林生態系の再生に関する研究-小集水域における稲作生態-" 熱帯農業. 38-4. 352-356 (1994)

  • [文献書誌] 増田美砂: "農地と植林の共存-ナイジェリア連邦共和国ナイジャ州におけるシア・ナット林業" 林業経済研究. 125. 66-71 (1994)

  • [文献書誌] Misa.MASUDA & Sleiman KUDO: "Trees on Farmland : Sheanut Distributions and Production in the Niger State, Nigeria" Tropics. 2-3. 169-181 (1993)

  • [文献書誌] 若月利之・望月克哉: "西アフリカの焼畑・ブッシュ休閑農業と環境資源の保全" 国際農林業協力. 14-4. 14-23 (1992)

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公開日: 1996-04-07   更新日: 2016-04-21  

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