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1993 年度 実績報告書

サハラ南縁地帯における土地荒廃

研究課題

研究課題/領域番号 05041063
研究機関東京都立大学

研究代表者

門村 浩  東京都立大学, 理学部, 教授 (80087064)

研究分担者 OUSSEINI I.  ニジェール,ニアメイ大学, 人文学部, 講師
DONGMO J.ーL.  カメルーン,ンガウンデレ大学, 人文社会学部, 教授
中条 廣義  中部大学, 国際関係学部, 教授 (80207315)
篠田 雅人  東京都立大学, 理学部, 助教授 (30211957)
キーワード土地荒廃 / 砂漠化 / 土壌侵食 / 干ばつ / 人為インパクト / サハラ南縁地帯 / サ-ヘル / スーダン
研究概要

ブルキナファソ中部〜ニジェール南部及びカメルーン南〜北部の現地調査から次の成果が得られた。
1.調査地域を通じて、雨季にも植被を欠き、裸地状態を維持して、水食による表土の侵食に曝され、"不可逆的"な土地荒廃が進行しやすい特徴的な地形として、ラテライト性硬化皮殻で覆われた台地面、メサ・丘陵地麓の緩傾斜グラシないしペディメントを指摘することができる。
2.土地荒廃進行のパターンとプロセスはもとより、荒廃からの回復のパターンとプロセスも、降水量の多寡よりも、ローカルな地形と表層物質の特性の支配を強く受けている。特に、沖積低地や砂丘地では、埋土種子が保存されている限り、植生の回復レスポンスが上記地形域に比べて速やかである。
3.古砂丘地帯では、それが年降水量数百mmのサバンナ地帯の中に存在する場合でも、過放牧などの影響で植被が破懐されたり、ミレットの過剰耕作により裸地が広がる地域では、活発な砂丘砂の移動による典型的な"砂漠化"現象が生じている。
4.以上の観察例から、サハラ南縁地帯における土地荒廃ないし"砂漠化"現象は、一般にいわれているような、活動する砂丘群が一線をなして前進する形で進行しているのではなく、各地域の微細な土地条件の特徴と放牧・耕作・樹木伐採などの人為インパクトのタイプ・強度とが密接に絡み合って複雑なパターンをなして進行していることが確認された。
5.しかし、土地荒廃/"砂漠化"の不可逆性、土地・植生の回復能力の有無を見極めるためには、周年はもとより、5〜10年オーダーの長期間の定点観測を継続する必要がある。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Hiroshi KADOMURA: "Cliamtic Changes,Droughts,Desertification and Land Degradation in the Sudano-Sahelian Region" Paper Presented at 4th IPED Meeting,Geneve. 20 (1993)

  • [文献書誌] Hiroshi KADOMURA: "Land Degradation/Desertification in Sub-Saharan Africa-LADESA 93-" Researches Related to the UNESCO's MAB Programme in Japan 1993-94. 13-21 (1994)

  • [文献書誌] Hiroshi KADOMURA: "Current Trend in Desertification Studies:Major Scientific Issues in Assessing and Combating Desertification" Paper Presented at 2nd Intern.Symp.on Desertification,NIES,Tsukuba. 8 (1994)

  • [文献書誌] 門村 浩: "サハラ南縁地帯の土地荒廃と砂漠化 -マルチディメンジョン・アプローチ-" アフリカ研究. (発表予定). (1995)

  • [文献書誌] 南雲 不二男: "ニジェールの古砂丘地帯の土壌環境と農業生態系" 地理学評論. (発表予定). (1995)

  • [文献書誌] 門村 浩: "砂漠は移動する -サハラ南縁からの環境報告-" NHK出版(仮題)(発表予定), (1994)

  • [文献書誌] Hiroshi KADOMURA(Editor): "Land Degradation on the South Side of the Sahara-A Multi-dimension Approach-" Dept.Geogr.,Tokyo Metropol.Univ.(発表予定), (1995)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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