研究分担者 |
ルンベアG. J グアヤキル大学, 医学部, 教授
フラード M.H. グアヤキル大学, 医学部, 助教授
ゴメス E.A. カトリカ大学, 医学部, 教授
森 順彦 日本歯科大学, 歯学部, 助手 (20256986)
松本 芳嗣 東京大学, 農学部, 助教授 (00173922)
片倉 賢 慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10130155)
三森 龍之 熊本大学, 医学部, 講師 (00117384)
江下 優樹 久留米大学, 医学部, 講師 (10082223)
細川 篤 琉球大学, 医学部, 講師 (10181497)
古谷 正人 高知医科大学, 医学部, 助教授 (00035437)
野中 薫雄 琉球大学, 医学部, 教授 (10039571)
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研究概要 |
リーシュマニア症に関する本調査研究は,1986年以来9年目を迎えた.その間に,本症の伝播機構の解明,診断法の開発,流行地の特定ならびにその疫学的特性の解析等を実施し,所期の目的をほぼ達成してきた.本年度は昨年度にひき続きリーシュマニア症の治療法を中心とした調査研究を実施し,下記の項目で特筆すべき研究成果を得た. (1)最も特筆すべき事項として,抗マラリア剤(メフロキン,アルテサネート)のリーシュマニア症治療への応用を試み,好成績を得た.本治療薬の有効性については,更に種々の観点(in vitro,in vivo)から検討中である. (2)皮膚リーシュマニア症と他の皮膚疾患との鑑別診断法ならびに臨床所見の検討を試み,成果を学会発表した. (3)患者の皮膚生検材料について,電顕病理学的分析を試み,論文発表した. (4)汎発性皮膚リーシュマニア症患者(リーシュマニア抗原に対し特異的にアネルギー)の治療法について検討し,好成績を得た. (5)1992年から1994年までに本研究課題で得られた研究成果を,英文報告書第4報(193ページ)としてまとめ,WHOその他各国の研究機関に送付し,一定の評価を得た. 上記いずれの項目も次年度(平成7年度)に継続調査を実施する予定である. とくに,(1)のマラリア駆虫剤の有用性が確認できれば,世界のリーシュマニア症対策の上で大きな進歩といえる.
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