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1993 年度 実績報告書

パイ中間子生成閾値以下の光中性子反応の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05044030
研究機関東北大学

研究代表者

寺沢 辰生  東北大学, 理学部, 助教授 (40004436)

研究分担者 GRAEME J. O'  メルボルン大学, 理学部, 講師
ROGER P. Ras  メルボルン大学, 理学部, 講師
MAXWELL N.Th  メルボルン大学, 理学部, 教授
須田 利美  東北大学, 理学部, 助手 (30202138)
今野 収  東北大学, 理学部, 助手 (90004449)
前田 和茂  東北大学, 理学部, 助教授 (20125652)
菅原 真澄  東北大学, 理学部, 教授 (30004287)
キーワード標識付光子 / 高励起状態 / 中間子交換電流 / 短距離相関 / 光中性子反応 / 準重陽子
研究概要

平成5年4月に,東北大学核理研に於て,前年度より製作中の標識光子専用の新ビームラインが完成した。このため5月にはメルボルン大学より2名の研究者(R.Rassool,D.Sims)が来日し、東北大学研究者と新ビームラインを用いた(γ,p)及び(γ,n)反応のテスト実験を行い、良好な結果を得た。これをふまえ,平成5年9月〜10月にはメルボルン大学よりM.Thompson教授をリーダーとする4名の研究者が東北大学に滞在し共同実験を行った。当初計画では,^<16>O(γ,n)反応の測定を最初に行う予定であったが、比較議論すべき^<16>O(γ,p)反応の精度の良いデータが存在しないため、^<16>O(γ,p)反応の測定を行った結果高分解能のデータを得る事ができた。
平成5年11月〜12月には東北大学より寺沢,今野,武藤の3名がメルボルン大学に滞在し,^<16>O(γ,p)反応実験の解析,中性子検出器系の製作,データ処理システムの製作をメルボルン側研究者と共同で行った。^<16>O(γ,p)の結果はD.Simsの博士論文として公表される予定である。又,次年度の共同研究についてオーストラリア側研究者と協議し,^<12>C(γ,n)反応の測定を行う事となった。^<12>C(γ,n)反応の断面積は1988年に本共同研究により測定され公表されたものだが,最近,スウェーデンのルンド大学に於て再測定が成され我々の得た値に較べ1.7倍大きい値が公表された。(γ,n)反応断面積は中間子交換電流の寄与に敏感であり、1.7倍の差は理論との比較に著しい影響を与える。メルボルン大学側との協議の結果,再測定により正しい実験値を提供する事が急務であるとの結論に達し、平成6年度は^<12>C(γ,n)反応の測定を最優先課題とする事となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 前田和茂: "Study of Isovector Quadrupole Resonance in ^<13>C(γ,n) Reaction" 核理研研究報告. 26. 24-29 (1993)

  • [文献書誌] 伊藤祥子: "Study of Photoneutron Reaction on ^<nat.>Fe" 核理研研究報告. 26. 30-32 (1993)

  • [文献書誌] 伊藤祥子: "Large Volum NE213 Neutron Detector" 核理研研究報告. 26. 154-160 (1993)

  • [文献書誌] 松山日出人: "Study of the ^<31>P(γ,p) Reaction at E_γ=55-88MeV" 核理研研究報告. 26. 184-190 (1993)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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