研究分担者 |
OKEEFE Graem メルボルン大学, 理学部, 講師
RASSOOL Roge メルボルン大学, 理学部, 講師
THOMPSON Max メルボルン大学, 理学部, 教授
大槻 勤 東北大学, 理学部, 助手 (50233193)
須田 利美 東北大学, 理学研究科, 助手 (30202138)
今野 収 東北大学, 理学部, 助手 (90004449)
前田 和茂 東北大学, 理学研究科, 助教授 (20125652)
菅原 真澄 東北大学, 理学部, 教授 (30004287)
THOMPSON Maxwell N. professor, School of Physics, The University of Melbourne
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研究概要 |
1.新ビームライン 連続電子線を第一実験室へ導く新ビームラインがメルボルングループの協力のもとに平成5年度に完成し、メルボルン大学研究者と共にテスト実験を行った結果、標識光子によるパラサイト実験が可能なことが立証された。この結果はNUCLEAR INSTRUMENTS AND METHODS IN PHYSICS RESEARCH誌に掲載され公表された。 2.新データ処理システム 平成5年11月-12月に東北大学より寺沢、今野、武藤(研究協力者)の3名がメルボルン大学に滞在して、メルボルングループと共同で開発にあたった。開発は成功し、平成6年度より、標識光子実験のみならず当施設で行われる殆ど全ての原子核実験のデータ処理に使用されるようになった。 3.大型中性子検出器 開発は今野、伊藤(研究協力者)を中心に行なはれ、高性能の中性子検出器の製作に成功した。この検出器の性能はNUCLEAR INSTRUMENTS AND METHODS IN PHYSICS RESEARCH誌に掲載され公表された。 4.^<12>C (γ,p)実験 この実験はメルボルン大学と共同で行われたもので、データの公表が待たれていたものである。平成5年度、6年度の寺沢を中心とする東北大学グループのメルボルン大学滞在期間中にメルボルン側と協議の結果出版にこぎつけた。論文はPHYSICAL REVIEW C誌に掲載された。 5.^<16>O (γ,n)実験 平成5年度に行われた共同実験で、本共同研究のメルボルン側分担者であるG.J.O'keefeがこの研究によりメルボルン大学より博士号を授与された。論文は、現在、投稿準備中である。 6.^<12>C (γ,n)実験 平成6年7月にメルボルン大学研究者3名の参加のもとに行われた。現在未だデータ解析が終了していない。中性子飛行距離を6Mにとったため統計精度が不足しており解析は非常に困難である。 7.^<31>P (γ,p)実験 平成5年度に行われた共同実験で、メルボルン大学と共同で解析を進め、このほどデータ解析が終了した。理論計算を米国の専門家に依頼中である。残留核の巨大共鳴が大きな強度で励起されており非常に興味のある結果が得られた。結果の一部は、寺沢により、平成7年5月にイタリアで開催されたICTP国際会議で口頭発表された。 8.研究会 平成8年1月にM.N.Thompson教授他2名のメルボルン大学研究者を東北大学に招聘してセミナーを開催し、メルボルン大学側の研究の現状について説明を受けると共に、今後の東北大学とメルボルン大学の共同研究の方策について協議した。 平成8年3月には、メルボルン大学研究者2名を招いて核理研主催の研究会を開催し、現在建設中の加速器による共同研究の計画について協議する。
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