研究課題/領域番号 |
05044032
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 共同研究 |
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
福西 浩 東北大学, 理学部, 教授 (90099937)
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研究分担者 |
DOOLITTLE J. ロッキード研究所, 研究員
LANZEROTTI L ATTベル研究所, 主任研究員
ROSENBERG T. メリーランド大学, 物理科学技術研究所, 教授
田口 真 東北大学, 理学部, 助手 (70236404)
小野 高幸 東北大学, 理学部, 助教授 (10141996)
山岸 久雄 国立極地研究所, 研究系, 助教授 (20132714)
林 幹治 東京大学, 理学部, 助教授 (60011730)
荒木 徹 京都大学, 理学部, 教授 (50025433)
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研究期間 (年度) |
1993 – 1994
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キーワード | 地磁気擾乱 / 南極無人観測所 / 極冠域 / オーロラ |
研究概要 |
本国際学術研究は、米国の研究者と共同でこれまで観測の空白域となっていた南極大陸極冠域の6ヶ所に無人観測所(Automatic Geophysical Observatory, AGO)を建設し、地磁気、オーロラ、ELF-VLF電波、高エネルギー降下粒子の連続観測を行い、これまで謎となっていた極冠域の地磁気擾乱現象を明らかにすることである。本年度は、そのために、以下の活動を行った。 1)4番目の無人観測所(AGO-P3)の建設 2)AGOデータ利用のためのネットワークの構築 3)AGO計画の進め方と研究成果に関するワークショップの開催 4)AGO観測データの共同解析 まず、1994年11-12月に南極マクマ-ド基地にて4番目の無人観測所となるP3観測所に設置する観測器の組み込み作業を行った。日本からは田口 真が前年の1993年11-12月におけるマクマ-ド基地での組み込み作業に参加し、日本側が担当するサーチコイル磁力計をすでに持ち込んでいたので、今回は日本側は組み込み作業には参加せず、本国際学術研究の米国側分担者であるDoolittle博士が組み込み作業を行った。 次に、1994年8月26日から9月4日までイタリア・ローマにて南極無人観測所網計画会議(AGONET会議)が開催され、日本からは福西 浩、米国側はRosenberg博士とLanzerotti博士が出席した。会議では南極無人観測所(AGO)で取得されたデータ(AGONETデータ)の利用方法について議論され、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)にAGONETデータ解析施設(ADAF)とデータベースを構築し、ネットワークを介してユーザーが利用できる環境を整える構想が了承された。 さらに、1995年2月6-7日にアメリカ合衆国・サンフランシスコにおいてAGO計画会議が持たれ、日本からは福西 浩および高橋幸弘が、米国側からは、Rosenberg博士、Lanzerotti博士、Doolittle博士、Maclennan博士が出席した。会合では1994年までのAGOの設置・稼働状況、1994/95年シ-ズンの新しいAGOの設置とすでに設置されているAGOの保守作業、1992/93年に得られたデータの解析結果、今後のAGO設置予定地点の環境等について報告された。また、AGO計画でこれまでに得られた科学的成果をまとめ、報告書を作成することになった。また、1995年で一旦終了するアメリカ合衆国NSFのAGO計画に引き続いて、AGOによる極冠域における地磁気擾乱に関連する現象の研究をさらに進めるための新規計画についても詳しい打ち合わせを行った。 AGOデータの解析に関しては、日本側で担当しているサーチコイル磁力計のデータについては1992/93年の磁場3成分データのサマリ-プロットを作成した。その中に見られるいくつかの現象について時間軸を拡大したプロットとMEM法によるスペクトル解析を行った。地磁気静穏時と擾乱時におけるPc1,2波動およびPc3波動の出現特性の違いを明らかにした。 1995年3月8日から19日までアメリカ合衆国ATTベル研究所のC.G.Maclennan博士を招へいし、東北大学と極地研究所においてAGOサーチコイル及びフラックスゲート磁力計データの解析と検討を行った。解析したデータは、1994年1月-12月にAGO P1,P2,P4の3ヶ所で観測された磁力計データである。 これまでの無人観測所の建設とデータの取得状況は以下の通りである。 1.1992年12月:AGO P2(地理緯度85.7°S、経度46.4°W;磁気緯度70.0°S、経度18.6°E)の建設 2.1993年12月:AGO P2のデータ回収・点検およびAGO P1(地理緯度83.9°S、経度129.6°W;磁気緯度80.0°S、経度18.6°E)、AGO P4(地理緯度82.0°S、経度96.8°E;磁気緯度80.0°S、経度43.1°E)の建設 3.1994年12月:AGO P1,P2,P4のデータ回収・点検およびAGO P3(地理緯度82.5°S、経度30.0°E;磁気緯度72.5°S、経度40.1°E)の建設
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