研究課題
高密度プラズマ物質中の核融合反応率を理論的に解明し、太陽 巨大惑星 褐色矮星 白色矮星などの天体に応用し、超新星過程や天体の進化に関する有意義な知見を加えた。高密度多成分プラズマ物質の液相 固相両面での状態方程式を、計算機シミュレーションを主要手段として明らかにした。これらの結果を、白色矮星の内部構造や進化、さらには固有振動モードの解析に組み込む研究を進めた。高密度量子固体の調和 非調和振動励起を取り入れた状態方程式を、量子モンテカルロ法により計算した。この結果を白色矮星内部の固化転移に応用し、また固相内核反応の温度効果を検討するのに用いた。高密度高原子電荷プラズマ物質の電気 熱輸送現象を解析し、正確な伝導度の表式を導出した。この結果は、巨大惑星や白色矮星におけるエネルギー輸送方程式に応用される。高密度物質中で電離過程を伴う状態の変化を解明し、状態方程式と金属 非金属転移を含む相図を導出した。この結果は、巨大惑星の内部構造や固有振動の解析に応用される。強い磁場を持った恒星の非動径固有モードの性質を解析し、内部磁場との関連を調べた。巨大惑星の非動径固有モードと、彗星の衝突によるその励起の可能性を調べた。これたすべての研究実績は、本研究計画による日米研究者の共同研究により推進された。
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