研究課題/領域番号 |
05044057
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高木 俊夫 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00029943)
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研究分担者 |
亀山 啓一 大阪大学, 蛋白質研究所, 助手 (60177607)
JANSON JanーC ウプサラ大学, 生物医学研究センター, 教授
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (80029967)
PER Lundahl ウプサラ大学, 生物医学研究センター, 準教授
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キーワード | 分離科学 / クロマトグラフィー / 電気泳動 / スウェーデン / ウプサラ |
研究概要 |
生物科学分野の研究において生体高分子の分離・分析に関する技術は重要な貢献を行っている。それらの多くが、独創的なコンセプトに支えられてスウェーデンのウプサラ大学の研究者によって生み出されてきており、彼らはバイオ分離科学のウプサラ学派と呼ばれている。本研究は同分野に関心を持つ大阪大学蛋白質研究所の研究者とウプサラ学派の広い世代の研究者間の交流を計ることにより、先方の伝統に学ぶとともに、彼らにも当方のバイオ分離科学の研究実績を知って貰う機会を設けることを目的として企画した。 本年度においては、分担者である相本と亀山がウプサラに先方の主分担者であるLundahlの研究室を訪問し、リポソームクロマトグラフィーに関する研究の打ち合わせと若干の共同研究を実施した。さらに、代表者である高木がHjerten教授の研究室に滞在し来年度の研究計画に関して討議するとともに、後者が先駆的研究を行ってきたキャピラリー電気泳動について来年度の共同研究の端緒となる測定を行ってきた。さらに、現在Lundahlが高木の研究室に滞在して、当方の測定機器を活用してグルコース輸送蛋白質の物理化学的特性評価を行っている。他方、先方の分担者であるJansonは外国人客員教授として半年間にわたって蛋白質研究所に在任して、多糖系のゲルクロマトグラフィー坦体の特性評価研究を実施した。 以上のような実質的な研究交流活動を通じて、従来はつながりの薄かった日本とスウェーデンの二つの主要研究所の間に今後も永続が期待できる連携を作り出すことが出来たと自負している。
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