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1993 年度 実績報告書

インドネシアにおける殺虫性タンパク質(ICP)産生菌の分離と遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 05044116
研究機関北海道大学

研究代表者

飯塚 敏彦  北海道大学, 農学部, 教授 (50001441)

研究分担者 LAY Bibiana  ボゴール研究所, 準教授
佐原 健  北海道大学, 農学部, 助手 (30241368)
浅野 眞一郎  北海道大学, 農学部, 助手 (60222585)
伴戸 久徳  北海道大学, 農学部, 助教授 (20189731)
キーワードBacillus thuringiensis / 殺虫性タンパク質(ICP) / ICP遺伝子 / PCR / DNAプローブ
研究概要

殺虫性タンパク質(ICP)を産生するBacillus thuringiensis(BT)は、特異的に昆虫を殺すことが出来る。また、BTは世界各地で土壌から分離可能である。
本研究では、従来のBTの生態を考慮し、土壌温度が好適で、湿度が保たれている熱帯雨林の土壌をターゲットとして、インドネシア・ジャワ島各地からBT分離を試みた。
その結果、インドネシアで1993年以前に予備的に分離した19株ならびに本共同研究で分離した40株、合計59株を得てその性状について検討した。
BTの同定はH-serotypeによって行い、その結果、亜種alesti,kurstaki,sotto,entomocidus,morrisoni,darmstacliensis等に分類された。一方、これらの菌株の有しているICP遺伝子の同定については、鱗翅目(ガの類)に殺虫活性を有するcryI遺伝子の特異領域をプライマー合成しPCR法によってcryIのどの遺伝子を保有しているかを明らかにした。
この結果、従来、世界的に基準株とされ殺虫活性に関与するcry遺伝子以外に特徴的な殺虫活性を有する新しい菌株の発見も行われた。
特に菌株名INAO2は、従来のserotypeによるkurstakiに属しながら鱗翅目に殺虫活性を有するcryI遺伝子とコガネムシ等の鞘翅目に殺虫活性を有するcry遺伝子双方を保有することが明らかになった。
この活性は世界で2例目の発見であり、cryVに分類される株であることが明らかになった。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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