研究課題/領域番号 |
05044144
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
有川 二郎 北海道大学, 免疫科学研究所, 助教授 (10142704)
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研究分担者 |
BO Niklasson Swedish Institute for Infectious Disease, Professor
宋 干 中国予防医学科学院, 病毒学研究所, 教授
杉山 和良 国立予防衛生研究所, 腸内ウイルス部, 主任研究官 (90150185)
橋本 信夫 北海道大学, 獣医学部, 教授 (60082103)
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キーワード | 腎症候性出血熱 / HFRS / Hantavirus / ワクチン |
研究概要 |
1.研究代表者、有川と研究分担者、橋本が、スウエーデンの研究分担者であるB.Niklasson博士の研究所(スウエーデン感染症研究所)ならびにフィンランドのヘルシンキ大学ウイルス研究所教授、A.Vaheri博士を訪問し、スウエーデンとフィンランドにおける腎症候性出血熱流行の現状ならびに調査・研究に関する情報を収集した。同時に、患者血清ならびに臨床材料収集・提供のシステムについて討議した。また、英国グラスゴ-大学の研究者とも情報交換を行い、ヨーロッパ全域における腎症候性出血熱流行についての情報を得た。 2.中国側研究分担者(SongGan博士、中国予防医学科学院)ならびに研究協力者(HangChangshou博士、中国予防医学科学院)を招へいし、中国における腎症候性出血熱の流行ならびにワクチン開発の現状に関する情報の提供を受けた。同時に、日本側研究分担者の所属する研究機関(北海道大学免疫科学研究所、同獣医学部および国立予防衛生研究所)を訪問し施設・設備について説明をしたあと、患者血清ならびに臨床材料収集・提供のシステムについて討議した。さらに、次年度中国側研究分担者のわが国への招へいについて合意した。 3.スウエーデンより患者血清と流行ウイルス株に対する免疫血清の分与を受けた。これによって、スウエーデンでの流行ウイルスの感染価測定法が確立し、次年度以降予定している感染増強抗体測定方法の確立を開始した。
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