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1993 年度 実績報告書

中耳・内耳病変同時診断装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 05044148
研究機関東北大学

研究代表者

和田 仁  東北大学, 工学部, 教授 (30111264)

研究分担者 大山 健二  東北労災病院, 耳鼻咽喉科, 部長 (10152266)
小林 俊光  東北大学, 医学部, 助教授 (80133958)
高坂 知節  東北大学, 医学部, 教授 (80004646)
KEMP D.T.  ロンドン大学, 耳鼻研究所, 教授
キーワード耳音響放射 / 中耳動特性 / 診断装置 / 内耳病変 / 中耳病変 / 外有毛細胞
研究概要

Kempにより発見された「耳から音が出てくる」という現象、すなわち耳音響放射(Otoacoustic Emissions:OAE)は、蝸牛の外有毛細胞に由来した信号と考えられ、現在有用な検査法の少ない、内耳機能を評価する手段として、臨床応用が期待されている。しかし、OAEは必ず中耳を介して測定されるため、OAEに及ぼす中耳の影響の大きいことが想像される。幸いにも、和田らは中耳動特性測定装置(Middle Ear Analyser:MEA)を開発し、従来判定の困難であった耳小骨離断と固着の診断を可能にし、現在臨床試験を続行中である。そこで本研究では、OAEと中耳動特性の相関を明らかにし、OAE測定装置とMEAを組み合わせ、中耳・内耳病変を同時にかつ簡便に診断できる装置の開発を試みる。
今年度は以下のことを行った。
1.両グループに現有するシステムを用い、モルモット、正常者および患者のOAEを測定した。そして、測定結果を比較し、両測定システムの長所・短所を明確にした。
2.中耳に操作を加え(外耳道への加圧・減圧、鼓膜への質量の負荷など)、OAEと中耳動特性を同時に計測し、OAEに及ぼす中耳の影響は無視できないことを明らかにした。
3.理論解析により、OAEが発生するためには、外有毛細胞が強く能動的に動かなければならないことを明らかにした。
今後の計画を以下のように立てている。
これまでOAEと中耳動特性を異なる計測装置で計測してきた。しかし、本研究の最終目的は、両装置を一体にしたような診断装置の開発であり、そのためには、両計測に使用できるプローブを製作する必要が生じた。そこで、平成6年度に、プローブの仕様決定のための実験を行う。

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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