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1993 年度 実績報告書

マスト細胞膜上の細胞接着因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 05044187
研究機関順天堂大学

研究代表者

奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)

研究分担者 ZOLTAN Ovary  ニューヨーク大学, 医学部, 教授
キーワードECM / フィブロネクチン(FN) / ビトロネクチン(VN) / ラミニン(LM) / コラーゲン(CL) / VLA-3,4,5 / RGDペプチド / 抗VLA-4抗体
研究概要

1.ラットマスト細胞のECM接着性
ラット好塩基球性白血病株RBL-2H3はフィブロネクチン(FN)、ビトロネクチン(VN)に強く接着するが、ラミニン(LM)、コラーゲン(CL)には接着しない。一方ラット腹腔マスト細胞(RPMC)は未刺激では、いずれのFCMとも接着しないが、短時間(37°,30分)のPMA刺激によりFN,VN,FBに強く接着する他、LMにも弱く接着した。この結果は、未刺激のT細胞と同様に未刺激のマスト細胞上のECM受容体インテグリンは非活性型で存在し、PMC等による細胞の活性化により活性型に転換する親和性の調節機序がマスト細胞上へも存在することを示す。
2.ラットマスト細胞上のFN受容体の発現
FN受容体として働くインテグリンとして、VLA-3,4,5が知られているがFACS解析によりRBL-2H3,RPMC上にVLA-4,5,VNRの発現が確認され、特にVLA-4とVNRの三者を介してFNに接着していることが示唆された。
3.FNへの接着によるラットマスト細胞活性化の調節
FN,CL,或いは、BSAをコートしたプレート上でIgEを結合したRBL-2H3細胞を抗IgE抗体より活性化すると、FNをコートしたプレート上ではCL,BSAに比して著明な脱顆粒をみとめた。この増強効果は、VLA-4,FNの接着阻害するCS-1ペプチド,VLA-5,RGDペプチドで阻害された。また抗VLA-4抗体によっても阻害された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kato,K.: "Identification of a T cell surface signal-transducing glycoprotein,sgp-60,as CD48 that is a counter-receptor for mouse CD2." Eur.J.Immunol.23. 1412-1415 (1993)

  • [文献書誌] Azuma,M.: "B70 antigen is a second ligand for CTLA-4 and CD28." Nature. 366. 76-79 (1993)

  • [文献書誌] Kato,K.: "CD48 is a counter-receptor for mouse CD2 and is involved in T cell activation." J.Exp.Med.176. 1241-1249 (1992)

  • [文献書誌] Hanabuchi,S.: "Fas and its ligand in a general mechanism of T cell-mediated cytotoxity." Proc.Natl.Acd.Sci.(in press). (1994)

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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