研究分担者 |
K.K. Joshi トリブバン大学, 講師
P. Gantam トリブバン大学, 講師
M.R. Dhital トリブバン大学, 講師
B.N. Upreti トリブバン大学, 助教授
小池 文人 島根大学, 理学部, 助手 (20202054)
國井 秀伸 島根大学, 汽水域研究センター, 助教授 (70161651)
中山 勝博 島根大学, 理学部, 助手 (20243420)
高須 晃 島根大学, 理学部, 助教授 (00183848)
高安 克己 島根大学, 汽水域研究センター, 教授 (00127490)
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研究概要 |
当初の計画どおりに4名を派遣し,受入国側協力者との間で共同研究を行った。また今後の両大学間の研究・教育交流と次年度以降の受入れ体制についての打合せを行った。これにより本年度の計画が成果裡に実施された。 徳岡は同行した米山事務官とともにトリブバン大学の学長・理学部長・地質学教室主任と会見し,今後の交流計画をまとめた。学長の次年度日本訪問は快諾され,実施される見通しである。またカトマンズ盆地の調査とともにポカラ盆地のいくつかの湖を予備調査する機会を得,これらの湖が本研究の環境変化を解明するために重要な地域であり,かつ現在JICAによる漁業資源調査が進行していることから,これと協力体制を組むことによってより成果が得られる見通しを得た。 中山は現地協力者とカトマンズ盆地の第四系の調査を行い,これまでの地質層序に再検討すべき点があることを明らかにした。また,古地磁気学的研究のためのサンプルを系統的に得ることに成功した。これらについては日本に持ちかえり,これから室内研究に入る予定である。 高須は現地協力者とともにカトマンズ東方地域のヒマラヤ花こう岩について調査を行い,とくに地質年代測定のよい資料を得ることに努めた。この調査には米国ジョージア大学のダルマイヤー教授と北海道大学の在田一則博士が現地で加わり,ヒマラヤ花こう岩の年代測定という重要課題についての協力研究を行った。これらのサンプルについては日本および米国において年代測定が進行中である。 今年度の研究実施により,次年度については日本からの派遣とともに相手国からウプレチ博士の来訪(トリブバン大学長に同行)が決定しており,全体計画がスムーズに進行している。
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