研究分担者 |
金 〓燦 嶺南大学, 工科大学校, 教授
朴 承範 忠南大学, 工科大学校, 教授
金 武漢 忠南大学, 工科大学校, 教授
松保 重之 鳥取大学, 工学部, 助手 (90157347)
吉野 公 鳥取大学, 工学部, 助手 (40135835)
白木 渡 鳥取大学, 工学部, 助教授 (30032288)
井上 正一 鳥取大学, 工学部, 助教授 (10032286)
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研究概要 |
本研究は,鳥取大学と韓国忠南大学校及び嶺南大学校との学術交流研究の一環として,両国共通の社会問題とされているインフラストラクチャーの維持・管理,保全システムの開発を目的に計画されたものである。平成5年度においては,公共構造物の現況調査を日韓両国で同時に実施した。すなわち, 1 日韓両国におけるコンクリート構造物の現況,とくに超過荷重,塩害,中性化などによる損傷状況について調査を行った。 2 損傷の著しい構造物に対する保全,補修方法の検討を,主として日本におけるコンクリート構造物(橋梁)(建築)について行った。 これらの調査研究の結果,損傷の原因は日韓で若干相違し,特に韓国においては超過荷重による構造物の損傷が著しく,設計上に問題のあることが,一方建築物においては,塩分による鉄筋の腐食とそれに伴う床版の損傷が著しい事が判明した。日本においては,塩害,アルカリ骨材反応,疲労,凍結融解の作用による損傷が多く見られた。これらの調査研究の結果並びに本研究に先立って実施した予備調査研究の結果の一部は,平成5年度に嶺南大学校で開催された「嶺南大学校・鳥取大学共同国際セミナー」において,共同研究者の嶺南大学校金教授,鳥取大学西林教授,井上助教授がそれぞれ報告した。 なお,共同研究者の朴教授は日本学術振興会の招へい研究者として鳥取大学に約1ケ月滞在して調査研究を行った。また,平成6年度から共同研究者に加わる予定の權助教授(嶺南大学校)は,鳥取大学招へい研究者として,主として構造物の疲労特性を研究するため6ケ月間滞在した。 平成6年度においては,本年度の調査研究を継続して行うとともに,損傷構造物の維持,補修,それらに用いる材料,方法等の検討を日韓共同して行うことにしている。
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