研究分担者 |
NAPHA Lotong カセサート大学, 農学部, 準教授
CHAIRERK Saq カセサート大学, 農学部, 助教授
PRAPA Sripic カセサート大学, 農学部, 準教授
SOMSAK Vangn カセサート大学, 農学部, 助教授
NEUNPANICH S カセサート大学, 農学部, 準教授
松富 直利 山口大学, 農学部, 助教授 (20035116)
丸本 卓也 山口大学, 農学部, 教授 (00035122)
小林 央往 山口大学, 農学部, 教授 (50026605)
足立 収生 山口大学, 農学部, 教授 (20027189)
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研究概要 |
(1).園芸と種子蛋白の資源植物の探索と調査. タイ国北部の山間部自生地に入り,種の自生状況調査を行い,以下の結果を得た. 1)マエホンソン地区(調査地点=標高220m,440m,700mの3カ所):ラン科(Vanda5種,Dendrobium属4種,Cymbidium属1種),ショウガ科(Curcuma属他,約5種). 2)チェンマイ地区(調査地点=標高450mの2カ所):ラン科(Vanda類1種),ショウガ科3種.マメ科(木本性2種). 3)チェンライ地区(調査地点=標高400m,1300mの2カ所):ラン科(Phaius属1種),Curcuma属(約2種). ラン科植物は乱採取され自生調査が不可能なものがある. そのような採取株はラン園で販売されていた.日本人を含め世界中から購入に来るようであり,遺伝資源の保護保存方法に研究課題があるとみなされた. Curcuma属の分布調査がないため,今後その共同研究も進める. (2).土壌有機物資源の探索と調査. 1)タイ国西部,バンコク近郊並びにタイ国北部を視察調査した結果,堆肥等の施用は,バンコク近郊の園芸地帯で一部行われていた.有機堆肥の施用の実態調査や試験成績も少ない. 2)今後,Azolla pinnata,Vigna unguiculata,Leucaena leucocephala,Sesbania rostrata等の温度分解特性と土壌微生物バイオマスに及ぼす影響を課題とし,研究を進める. (3).有用微生物資源の探索と利用. 今回の研究交流でタイ国から導入した酢酸菌から, 1)高温下の酢酸生成活性の優れた系統の選抜(3株), 2)酢酸の特異的な過酸化活性株(1株), 以上の成果を得た.前者は酢酸発酵の有用な資源として,後者は酢酸過酸化の防止機構の解明のために有益な成果であり,今後これらの課題を中心に共同研究を進める.
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