研究課題
「食生活が歯科疾患に与える影響に関する調査研究」を行なう三か年計画のうち二年度の計画を消化した。この研究は以下の4項目より構成される。1)食習慣と口腔癌との関係の研究、2)食生活と齲蝕発症との関係の研究、3)食生活と顎機能異常との関係の研究、4)食生活と歯周病発症との関係の研究これらの各研究を行なうために平成6年10月26日から11月2日と平成6年12月3日から12月12日にかけて九州大学歯学部の研究者がインドネシア大学を訪問した。また平成7年2月6日から2月12日にかけてインドネシア大学の研究者が日本を訪問した。そして両国の研究者が共同で現地調査を行なった。そしてその中間結果について協議した。その各項目ごとの内容は以下のようである。1)について:高齢者の粘膜疾患および口腔癌の調査用の共通プロトコールにより、ジャカルタ近郊の老人ホームと佐賀県嬉野町の老人健康保険施設において共同で口腔診査を行ない、資料収集した。2)について:ジャカルタ市においてジャワ人小児の顎顔面形態、歯列咬合状態を調査し、すでに収集ずみの日本人小児との比較を行ない、その結果について中間的に考察した。3)について:高齢者の歯周疾患と食生活の調査用の共通プロトコールにより、ジャカルタ近郊の老人ホームと佐賀県嬉野町の老人健康保険施設において共同で口腔診査を行ない、資料収集した。4)について:共通の質問表を用いた顎機能に関するアンケート調査を最終目標数の約半数終了した。そこで両国の集計結果を統計学的に分析し、中間報告し、考察した。