研究概要 |
本研究は 角膜移植片の永久生着を目的として 3年間の国際共同研究により 臨床応用可能な治療方法の開発をめざすプロジェクトである。 本年度は 片見が約2週間訪英し プロジェクトの概要をケンブリッジ大学側に説明し 相方の役割り分担を確認し 考えられる問題点について十分討議を行なった。具体的には 大動物の確保および動物実験施設のスケジュールの調整,実験内容および移植後の経過観察に関する討議である。ワトソン先生とホワイト先生により 日本側から補充および援助が期待できぬ点は ケンブリッジ大学側にて補足を行なうよう十分のリスク管理が考慮された。具体的には角膜移植の手術を行なう術者が片見のみなため,万一にそなえて代わりの術者の選定をケンブリッジ大学側が準備することと,最新の移植免疫学の技術の導入がホワイト先生を通じておこなわれる点などである。次年度の3ケ月間の大動物実験に対して 無理無駄のないよう充分の配慮が行なわれた。 以上の内容は石川教授に報告され,初年度の研究実施の肥握と次年度にむけての調整は 石川教授の全体指導のもとに開始されている。
|