投票行動の全国的.時系列的調査研究

1994 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 05101001
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 蒲島 郁夫 筑波大学, 社会工学系, 教授 (80134196)
• 研究分担者: 池田 謙一 東京大学, 文学部, 助教授 (30151286) ; 小林 良彰 慶応義塾大学, 法学部, 教授 (40153655) ; 綿貫 譲治 上智大学, 外国語学部, 教授 (80053560) ; 三宅 一郎 神戸大学, 大学院国際協力研究科, 教授 (60066157)
• キーワード: 政治意識 / 投票行動 / パネル輸送調査 / 政権交代

研究概要

5年間の研究プロジェクトの2年目に当たる本年度は、これまで収集してきたデータの分析を引続き行うとともに、政権交代後の有権者の政治意識の変化を解明することを目的にした。1993年7月の総選挙の結果、自民党が過半数を到り非自民連立政権が成立したが、それは1年未満で崩壊し、自・社・さきがけ連立政権が成立した。これらの政局の大きな変動が有権者の政治意識にどのような影響をもたらしているのか、その解明が今年度の大きな目標である。そのため、第40回総選挙前後(1993年7月)および平成5年2月に行った全国的パネル調査に加えて、平成6年3月に第4波の郵送パネル調査を行った。現在、これらのデータの分析を鋭意行っており、その結果を別紙のような論文として発表した。また、本年度は分析結果を、国際学会において積極的に発表した。さらに、投票行動の国際研究協力を進めるために、メンバーの三宅一郎と蒲島郁夫はベルリンで開催された「選挙制度の比較研究会議」に参加し、国際的な観点から投票行動研究のあり方を討論した。

研究成果

• [文献書誌] 浦島郁夫: "新党の登場と自民党一党優位体制の崩壊" レヴァイアサン. 15. 7-31 (1994)
• [文献書誌] 三宅一郎: "新党の出現と候補者評価モデル" レヴァイアサン. 15. 32-52 (1994)
• [文献書誌] 綿貫譲治: "「出生コ-ホ-ト」と日本有権者" レヴァイアサン. 15. 53-72 (1994)
• [文献書誌] 小林良彰: "投票行動のダイアメトロスモデル" レヴァイアサン. 15. 104-126 (1994)
• [文献書誌] 池田謙一: "政党スキーマと政権交代" レヴァイアサン. 15. 73-103 (1994)
• [文献書誌] 浦島郁夫,竹中佳彦: "保革イデオロギーと投票の多変量解析" 選挙. 47巻4号. 4-10 (1994)
• [文献書誌] 綿貫譲治,浦島郁夫: "1993年総選挙の分析(1)" 選挙. 47巻9号. 8-20 (1994)
• [文献書誌] 綿貫譲治,浦島郁夫: "1993年総選挙の分析(2)" 選挙. 47巻10号. 7-19 (1994)
• [文献書誌] 浦島郁夫他: "93年総選挙-新党の登場のインパクト" 選挙. 47巻12号. 6-20 (1994)
• [文献書誌] 浦島郁夫他: "1993年総選挙-有権者の意識と政権交代" 選挙. 48巻2号. 10-23 (1995)
• [文献書誌] 小林良彰: "民主主義のための改革を" 「憲法の近未来をどうする」日本評論社. 印刷中. 101-112
• [文献書誌] Yosfiaki Kobayashi&Yasukuni Iwagmi20GB12:Fiscal Equalization Policies in Japan(印刷中): 法学研究. 68巻1号.
• [文献書誌] 小林良彰: "日本の世論調査の課題" 世論. 3月号(印刷中).
• [文献書誌] 小林良彰: "選挙制度" 丸善ライブラリー(印刷中), 211
• [文献書誌] 三宅一郎: "日本の政治と選挙" 東京大学出版会(印刷中), 244
• [文献書誌] 池田謙一: "投票行動の認知社会心理学(博士学位申請論文)" 213 (1995)
• [文献書誌] 浦島郁夫他: "政権交代と日本人の政治意識-JES||弟3波輸送パネル調査コードブック" (印刷中), (1995)
• [文献書誌] 浦島郁夫他: "政権交代と日本人の政治意識-JES||弟3波輸送パネル調査原資料-" (印刷中), (1955)