研究課題/領域番号 |
05151039
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
永田 和宏 京都大学, 胸部疾患研究所, 教授 (50127114)
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研究分担者 |
野瀬 清 昭和大学, 薬学部, 教授 (70012747)
吉開 泰信 名古屋大学, 医学部・病態制御研究施設, 教授 (90158402)
大塚 健三 愛知がんセンター研究所, 主任研究員 (40150213)
丸野内 棣 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (90181825)
矢原 一郎 東京都臨床医学総合研究所, 副所長 (60109957)
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キーワード | 熱ショック蛋白質 / ストレス蛋白質 / 分子シャペロン / HSP47 / HSP40 / HSP65 |
研究概要 |
1。トランスフォーメイション感受性ストレス蛋白質HSP47が、細胞内のどこで会合し、どこで解離するかを明らかにした。HSP47は、合成直後のプロコラーゲンが小胞体内に挿入されると同時に結合し、それらがシスゴルジまで輸送されると解離することがわかった。また、HSP47は細胞癌化をはじめ、悪性細胞の正常細胞への分化に伴っても変化する。この変化はコラーゲンの変化と一致しているが、今年度は、ラットに四塩化炭素を取り込ませて発症させる実験的肝硬変の系を用い、肝硬変の進行とともにHSP47が劇的に誘導されることを見い出した。 2。HSP40は部分アミノ酸配列から、大腸菌のDnaJのホモローグであることがわかっていたが、ヒトプラセンタのcDNAライブラリーより、HSP40のcDNAをクローニングすることに成功した。細胞内におけるHSP70とHSP40との挙動について調べたところ、熱ショックによって両者はともに核へ、次いで核小体へ移行し、また熱ショックからの回復に伴って細胞質へ移行した。HSP70/HSP40は共同して分子シャペロンとして機能していると考えられる。 3。ストレス蛋白質に反応するγδ型T細胞の抗原認識の分子機構を明らかにするため、表面マーカーを調べた。HSP65特異的γδ型T細胞はVγ1-Jγ4-Cγ4/Vδ6-Dδ1-Dδ2-Jδ1-Cδからなるγδ型TCRを発現しており、肺、肝臓や腹腔に比較的多く存在した。このγδ型T細胞は、Listeria monocytogenes,Salmonella chorelaesuisなどの感染症および繊維肉腫(MethA)マウスにおいて、宿主マクロファージでのHSP60の発現に相関して、炎症局所で一過的に増加し、γインターフェロンを産生していた。自己細胞上のHSP65を認識してγインターフェロンでマクロファージを活性化し、このことによって生体防御に重要な働きをしているものと考えられる。
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