研究課題/領域番号 |
05151052
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山村 研一 熊本大学, 医学部, 教授 (90115197)
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研究分担者 |
樋野 興夫 癌研究会癌研究所, 実験病理, 部長 (90127910)
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
勝木 元也 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (20051732)
小幡 裕一 愛知県がんセンター研究所, 免疫室, 室長 (30177290)
相沢 慎一 理研, ライフサイエンス筑波, 副主任研究員 (60073011)
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キーワード | トランスジェニックマウス / 標的遺伝子組換え / 相同遺伝子組換え / 遺伝子トラップ / シグナル伝達 |
研究概要 |
細胞増殖や分化にかかわる分子、細胞の維持に関与する分子、又はウイルス遺伝子産物が個体発癌においてどのような実際上の役割を果たすのかについてトランスジェニックマウス作製や相同遺伝子組換え技術を用いて研究を行った。また、標的組換え技術の開発も行った。 neo耐性遺伝子とHSV-tkをセットにしたベクターを用いることにより、点突然変異の導入やヒト遺伝子と完全置換する新しい標的組換え法が開発された。効率の良い遺伝子トラップ法を開発した。p53ホモ欠失マウスでは3-6カ月に全ての個体において腫瘍が発生すること、ヘテロ欠損マウスでも腫瘍の発生頻度の増加が見られ、調べたかぎりにおいてヘテロ接合性の喪失が生じていた。CSKホモ欠失マウスでは胚性致死であること、ヘテロ欠失マウスでは期待されたような発癌の頻度上昇は認められなかった。c-mos欠失マウスでは排卵時第2時減数分裂の中期にあるが受精能を欠くこと、培養すると高頻度に単為発生することがわかった。Bリンパ球のシグナル伝達に関与すると考えられるHS-1はLynによりリン酸化されること、その欠失マウスではリンパ球の分化は一見正常であるが、sIgM架橋による腹腔B細胞のアポプトーシスが起こらなかった。細胞表面機能分子の一つであるMB-1の下流に位置する新しい分子であるp52遺伝子の単離に成功し、これがPKCの活性化によってリン酸化されることが明かとなった。DNA修復酵素であるO^6-メチルトランスフェラーゼ遺伝子導入マウスでは化学発癌剤のみならず自然発生の肝癌に対し抵抗性となることが明かとなった。インターフェロンガンマ遺伝子を肝臓特異的に発現させることにより、慢性肝炎モデルマウスの作製に成功した。HTLV-1のenv-pX遺伝子を導入すると関節炎が生じるが、それはTaxによる種々のサイトカインの発現増強によると考えられた。
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