研究課題
エネルギー技術に関連する研究としては、エネルギー変換の原理に関して、非準静的な熱・機械(Thermo-mechanical)変換の効率を現実的かつ典型的なモデルに則して考察した。この視点から、炭酸ガスの回収・処理がグローバルには環境負荷を緩和しないことを明らかにした。また、核エネルギー技術に関して、世界的には原発の能力・電力源シェアの停滞・漸減のトレンドがあることを立証した。また増殖炉開発も日本以外で放棄された。太陽電池に関しては、製造サイドからコストと生産量、技術的な諸条件などについて基本的な情報を得た。電子素子用の半導体製造への寄生を脱して、独立の産業になるだけの量産規模(1000ton単位)を保証することが今後の発展のための基本条件である。材料技術のトレンドとしては、最大の素材である鉄鋼の蓄積量が日本でも10億トンを超して、リサイクル資源(電炉鋼)が一次資源の半分に迫っている。したがって、今後は再生資源がリサイクルに入ってくることになり、不純物抑制がきわめて重大な問題になる。折しも、鉄屑に放射性廃棄物が混入されるという事件が米国・台湾などで発生したので、この事態を広範的に調査している。材料技術においては、環境負荷の軽減のための研究開発がさかんになりつつある。しかし、社会制度的な改善と合わせて進めないと、従来の環境負荷を別種のものに代替するに止まる危険もある。また主要な金属材料に関して、年産量と価格との関係を明らかにし、環境への蓄積の状況や再資源化に対する条件などを考察した。
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