研究課題/領域番号 |
05207102
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原 洋之介 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (60012986)
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研究分担者 |
長峯 晴夫 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (60172558)
高阪 章 大阪大学, 国際公共政策研究科, 教授 (00205329)
井上 眞 東京大学, 農学部・林学科, 助手 (10232555)
海図 能宏 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00026452)
末広 昭 東京大学, 社会科学研究所, 助教授 (60196681)
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キーワード | 地域間比較 / 発展 / 地域性 / 構造特性 / 機能特性 |
研究概要 |
前年度の研究成果を一歩すすめる目的で、今年度はアジア内の諸地域間比較という手法をとり入れて、発展にどういう地域性がみられるかを明らかにする研究に重点をおいた。この重点領域の他の研究班と協力して、東アジア、南アジア、西アジアと東南アジアとの発展現象の地域間比較をおこなった。同時に、この研究班の多数が参加している国際学術調査(「地域発展の固有論理」末広東大社研助教授代表)による、タイ・ベトナム・フィリピン・インドネシアでの現地調査によって、東南アジア地域内にみられる発展の地域性をえぐり出す作業をおこなった。 その結論は、やはり発展には地域性がみられるというものである。対象地域がもつ個性的な社会構造の特性は、その社会のヒトビトの経済社会行動のあり様に強い影響を与えることで、経済発展・社会発展とよばれる社会が示す機能特性を規定している事態が、ほぼ明らかになった。次年度以降、この発展の地域性という視点をさらにつめて、「地域発展の固有論理」をより一層明らかにしていく予定である。
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