研究課題/領域番号 |
05207113
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
高谷 好一 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (90027582)
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研究分担者 |
阿部 健一 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (80222644)
松原 正毅 国立民族学博物館, 教授 (30110084)
家島 彦一 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (90014472)
掛谷 誠 京都大学, アフリカ地域研究センター, 教授 (30020142)
応地 利明 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (60024212)
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キーワード | 地域研究 / 新世界秩序 / 世界単位 / 多元的世界観 / 地域間研究 / ポスト・モダン / 東南アジア像 / 地域認識 |
研究概要 |
昨年度に引き続き、メンバーによる「世界単位」の概念を検証・論考する研究会を行ったが、今年度から新たに、地域間比較を研究の手法に加え、より広範に東南アジア外地域研究者の協力を仰いだ研究会もオ-ガナイズすることになった。 まず5月に、南アジア研究者の参加を得、『地域間研究の構図-南アジアと東南アジア』と題した研究会を開催、東南アジアから見た南アジア像と、逆に南アジアから見た東南アジア像をそれぞれ提示し、そこらか浮かび上がる差異を手がかりに地域間比較研究への接近方法を模索した。その上で7月に2回目の研究会を開催、論点を絞りカースト制を受容しなかった東南アジアの地域特性等について論じた。 3月には、相手地域を中東とし片倉班と合同で研究会を開催、「風土と変貌」「都市とネットワーク」「イスラームと地域」をテーマに討論を行い、多層的な地域性を鮮鋭にする作業を行った。 並行して行われたメンバーによる研究会は、4月に家島が「イブン・バトゥータの歩いた世界」について、商人・巡礼などディアスポーラが根源的に埋め込まれた西アジアの歴史的地域特性について、10月には阿部が「熱帯多雨林の生み出したもの」と題して、巨大な受け身空間であった東南アジアが、環境の世紀である来世紀になにを発信しうるのかについて、12月には松原が「草原からの風景」と題して遊牧民の、「定住」こそ人の生活であるとする地域とは決して融合することのない価値観についてそれぞれ論じた。
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