総合的地域研究の手法確立-世界と地域の共存のパラダイムを求めて-

1995 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 05207114
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 坪内 良博 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (00027583)
• 研究分担者: 高谷 好一 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (90027582) ; 山影 進 東京大学, 教養学部, 教授 (10115959) ; 西村 重夫 京都大学, 東南アジア研究センター, 助教授 (90132422) ; 原 洋之介 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (60012986) ; 荻野 和彦 愛媛大学, 農学部, 教授 (90026394)
• キーワード: 地域研究 / 東南アジア / 地域間研究 / 生態環境 / 地域発展 / 外文明と内世界 / 地域連関

研究概要

本領域においては、第3年目にあたる平成7年度から公募研究班の陣容がほぼ一新された。これによって、領域研究の終了時には、旧公募研究班による研究成果も合せて、「総合的地域研究」の手法を過不足なくまた明確なかたちで提示することができる態勢が整ってきた。研究実績の内容は各班の報告にゆずるとして、総括班としての活動実績は以下のとおりである。
総括班会議等:年間4回の総括班会議を開催し、領域全体の研究の調整を行う他、平成8年秋に予定している国際シンポジウムの企画をたてた。また、計画研究班と公募研究班の研究代表者会議を年2回開催し、研究の進捗状況を把握すると共に、出版計画などについても検討した。
研究会等:総括班主催の研究集会としては、「東南アジアの構想力」(於京都市)と「東南アジア世界の形成と地域連関の論理」(於京都市)の2回である。領域全体としては、計画研究班と公募研究班を合せて合計41回の各種研究会が開催された。本年度は、総括班からの勧めもあって、各班を横断するかたちの合同研究会が目立った。
出版及び広報:成果報告書シリーズとしてNo.8--16の9冊を刊行した。季刊広報誌『総合的地域研究』No.9--12の4冊を刊行し、各約900部を関係地域研究者らに配付した。また、出版・編集委員会を何度も開いて、領域研究終了後の一連の出版企画などを検討した。

研究成果

• [文献書誌] 早瀬晋三: "フィリピン行き渡航者調査(1901〜39年)" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 141 (1995)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "発展の地域性(研究会記録)" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 90 (1995)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "地域と生態環境(シンポジウム記録)" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 96 (1995)
• [文献書誌] 玉田芳史: "チャクリー改革とタイの近代国家形成" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 177 (1995)
• [文献書誌] 吉川利治(編): "東南アジア史に見る国家意識" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 79 (1996)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "東南アジアの構想力(研究会記録)" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 39 (1996)
• [文献書誌] 筒井清忠(編): "地域研究の成立" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 119 (1996)
• [文献書誌] 末廣昭: "戦前期タイ鉄道業の発展と技術者形成" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 512 (1996)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "平成7年度の活動の記録" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), (1996)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "総合的地域研究第9号" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 48 (1995)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "総合的地域研究第10号" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 52 (1995)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "総合的地域研究第11号" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 48 (1995)
• [文献書誌] 重点領域研究「総合的地域研究」総括班: "総合的地域研究第12号" 重点領域研究「総合的地域研究」総括班(事務局), 42 (1996)